刹那的で、いい。
そこに、未来なんかいらない。
別に何かを壊したいだとか、手に入れたいだとか、
むしろ、欲しいのは、その刹那的な時間だけ。
過去だけは、積みあがってしまうものだから、仕方がない。
そうだね、あの時も、あの頃も。
どうやら私はキミの傍にいるのが好きなようですね。
時に、キミは。止まり木。
ただ、キミの人生なんて欲しくない。私の人生なんて預けたくない。
刹那的で、いい。
どこか、ネジがはずれてる。まぁ、そんな気は昔からしてる。
ここには、何もないんだけど。私とキミの間には、何もないんだけど。
時間を忘れてお喋りするのも、気付けばここはどこだと彷徨うのも、
なんならドライブも楽しいし、キミと食べるゴハンは美味しい。
コンビニの菓子パンぶらさげてお見舞いに来たあの姿が忘れられない。
時々、無性にセックスがしたくなって、キミとするセックスは意外と好き。
好きだとか愛してるだとか、そんな言葉は欲しくも無い。
むしろ、キミの方がそう思っているだろうけど、
ずっと一緒にいたいなんて思わないし、思えない。
だけど、無条件で私に手を差し伸べるキミは、きっと何年経っても、
その手をいつだって私に差し伸べてくれるんだろうね。
傷が癒える場所なんだと、昔から、私の傷が癒える場所だったんだと、
なんとなく、今、気付いた。
だからといって、それ以上ではないんだな。
あー、でもね。なんか、キミにとっても、少しだけ、私に意味があったようで良かったよ。
刹那的で、いい。
ちゃんと、なんかね、線はあるんだよね。超えない線。超えたくない線。
そこに、幸せの道なんかないのは知ってるから。
私はどこか破滅的だなーと思うし、その線を超えた先に、私の狂気がある気がする。
よく一線を、、、という言葉があるけれど。私にとって、それはセックスではない。ただ、それだけ確信的に知っている。