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今週観た映画リスト(事実は小説よりも奇なり編)
こんにちは、ゆのまると申します。
このところ、低気圧を言い訳にリングフィットをサボり続けています。で、サボって何してたかというと、映画を観てました。せんきゅーアマプラ、せんきゅーねとふり。
家で映画を観る時は、ザッピングしつつピンと来る作品を探すことが多いのですが、今回はテーマを設けて作品を選んでみました。「午後のロードショー」なんかで、「木曜日はサメ!」とか「今月はスタローン!」とかやってますけど、あんな感じです。
で、選んだテーマは「ノンフィクション」。史実を基にした作品を観ることにしました。
このように短期間にテーマを設けて映画を観る、という経験が今までなかったので、備忘録として残そうと今回の記事を書いています。
数は少ないですが作品リストはこちら。
『ビューティフル・マインド』
『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』
『大統領の陰謀』
『ザ・シークレットマン』
最初に簡単な作品情報を載せますが、お時間のない方は「印象に残った作品」から読んでくださいませ。なお、作品情報等については映画.comさん記載の情報から引用しています。それではどうぞ~。
作品情報など
『ビューティフル・マインド』(2001)
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監督 ロン・ハワード
キャスト ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス
あらすじ 天才数学者ナッシュは、周囲に変人扱いされながら研究に没頭、やがて精神状態に異常をきたすようになり、病との闘いが始まる。
『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』(2017)
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監督 ダニー・ストロング
キャスト ニコラス・ホルト、ケビン・スペイシー、サラ・ポールソン
あらすじ 2019年1月1日に生誕100周年を迎えた小説家J・D・サリンジャーの半生を描いたドラマ。
『大統領の陰謀』(1976)
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監督 アラン・J・パクラ
キャスト ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジェイソン・ロバーズ
あらすじ ウォーターゲート事件の知られざる真相を暴き、ニクソン大統領を失脚に導いたワシントン・ポスト紙の記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの回顧録を映画化した社会派サスペンスドラマ。
『ザ・シークレットマン』(2017)
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監督 ピーター・ランデズマン
キャスト リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン、マイカ・モンロー
あらすじ 「ウォーターゲート事件」の全容と事件を内部告発したFBI副長官の姿を、リーアム・ニーソン主演で実話をもとに映画化したサスペンスドラマ。
私にしては珍しく、恋愛模様が絡まず、タバコの煙とタイプライターばっちばちな映画ばかりでした。
印象に残った作品
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まず一作品目は、『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』。原題は『Rabel in the Rye』なのですが、またしても邦題がダサいですね。
サリンジャー、恥ずかしながら未読です。『ナイン・ストーリーズ』を手に取ったことはあるのですが、挫折してしまいました……。
ノルマンディー上陸作戦に参加したことにより、サリンジャーはひどいPTSDを抱えながらも、それを克服して『ライ麦畑でつかまえて』を完成させます。若者から絶大な支持を受けて売れっ子作家となるものの、彼は次第に隠遁生活を送るように。
「ホールデンは自分のことを描いたんだ!」と押し寄せる多くのファンや出版界隈、そして身の回りの雑事に嫌気がさし、田舎での生活を望んだ彼。結婚し子供ももうけますが、「親にも友人にもなれない」と、見返りがなくても書き続けることを選んだその姿は崇高で、そして同時に欠陥を抱えた人なんだと感じました。
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『ボヘミアン・ラプソディ』でメアリーを演じたルーシー・ボーイントンが妻役を演じていたのですが、その役柄はあまり幸せなものではなく、ちょっと切なくなってしまいました。彼女が幸せになる作品が観たい。
また、全編を通して広告をつなぎ合わせたような綺麗な画が印象的で、クラシカルな装いを楽しめたのもよかったです。
ファンからの評価はいまひとつのようですが、伝記映画として見ごたえがありました。ギリギリ若者なうちに、『ライ麦畑』には触れておきたいですね。
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二作目は、『大統領の陰謀』。これは、ほとんど映画を観ない夫から勧められた作品です。
ウォーターゲート事件。この一連の出来事について、授業で名前を覚えただけの、「アメリカのスキャンダル事件」という認識しかありませんでした。
ウォーターゲートビルの侵入事件をきっかけに、記者の勘をもとに取材を進めていくワシントン・ポストの若手記者二人。パソコンもスマホもない1970年代に、頼りになるのは黒電話と門前払い覚悟の取材とメモの山のみ。BGMもほとんどなく、電話とタイプと話し声だけが響く硬派な作品です。
予備知識なしで観たせいで、人名と役職を覚えるので精一杯だったのが悔やまれますが、泥臭く真実を追い求める二人の姿がとてもかっこよかったです……!当初は、そんな二人を冷徹な目で見ていた編集主幹のベン・ブラッドリーが、最後には「報道の自由だ」と背中を押す姿にもしびれました。そして、記者が政府相手に悪事を暴くという、映画のような出来事が本当にあったなんて!もしも新聞記者を志すとしたら、いつかはこんな大事件を扱ってみたいと夢見てしまうかもれしません。
おわりに
私は、ノンフィクションが特に好きというわけではありません。
鑑賞前にあらすじはざっと確認しますが、ラストで「19××年、その後彼はーー」といったモノローグと実際の写真が出てきて、「ああ実話だったのか」と気付く方が多いです。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、映画としての演出もさることながら、その人物が実際にした行動や出来事に引き込まれてしまうのが、ノンフィクションの魅力だと感じました。あとは、サリンジャーとかウォーターゲートとか、夕食時の夫との会話が少しだけ頭よさそうなものになりました。
私は映画を選ぶ時に、どうしてもジャンルが偏りがちになってしまいます。たまには、こうして「何かの縛り」を設定して映画を観てみるのも、なかなか面白いなと思いました。イタリア映画とか、ニューヨークが舞台とかね。
それでは、自分メモにお付き合いいただき、ありがとうございました。第2回があるかはわかりませんが、またその時に。
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