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されど、アンソロジーはやめられない

こんにちは、ゆのまると申します。

「せっかくの日曜だし、デートしよう!」ということで、お昼は夫と外で食べてきました。日差しもたっぷりあって、巻いていたマフラーを途中で外すほどの暖かさ。

途中で風が強くなってきてしまって引き上げましたが、着実に春が近づいているようで嬉しくなります。花粉症持ちの夫はすでに涙目でしたが……。


さて。このところ、「館もの」をテーマにしたアンソロジーを読んでいます。すっかり、綾辻さんの影響ですね。古本屋でたまたま見つけたのですが、見知った作家さんの名前もあり、購入。わくわくしながら読み始めました。

……ところが。半分ほど読んだところで、「なんか思ってたのと違う……」と困惑してしまい、どうにも消化不良な気持ちです。ううむ、まだ作品は残っているのだけれど。

というのも、今作は館をテーマに全編書き下ろされた作品なのですが、冒頭の三作はいずれも、その作者さんの既存シリーズのスピンオフといった位置づけだったのです。作者さん自体は好きなものの、肝心のそのシリーズを読んでいなかったもので、正直拍子抜けでした。

もちろん、決められたページ数の中で「館」という特殊な状況を説明しなくてはならない以上、登場するキャラクターについての紹介はなるべく省きたいというのはわかります。そのシリーズのファンにとっては、思いがけない再会で喜ばしいサプライズだということも。

しかし、「あのシリーズの○○と▲▲にはこんな過去が」「あの○○と▲▲のその後」といった形でオチが用意されてしまうと、ちょっとなんというか、うーんという感じで。そこから、該当のシリーズに興味を持ってほしいというのもわかるのですけどね……。


ミステリーに限らず、これまでもアンソロジーはいろいろと買ってきました。小説だけでなく、マンガも。しかし、そのうち今も本棚にある本はいくつかというと……決して多くはありません。

これはもう完全に私の見る目の無さというか、好みの問題だと思うのですが、どうしても展開の強引さが気になってしまったり、残念ながら新たな作家さんに出会えなかったりで、手放してしまったものが多いんですよね。

そういう意味では、内心、「アンソロってこういうものだしな」と諦めているところもあるかもしれません。


それでも、このちょっとしたガッカリ感を忘れた頃、私はまたしてもアンソロジーを手に取ってしまうのです。性懲りもなく、表紙に好きな作家さんの名前を見つけては。

そこにはやはり、「面白い、好きな作家さんと出会いたい」という飽くなき欲望があるのだと思います。この間はいまいちだった、でも今度こそはいいものが見つかるかも。そんな期待を、いつまでも捨てきれずにいます。

件の館アンソロジーも、残り三篇。いずれもお初の作家さんばかりですが、せめて一つは「おっ!」と思える作品でありますように。そんな、期待半分不安半分な気持ちで、残りも読み進めていこうと思います。

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箱崎ゆのまる
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