№380 働きアリの法則
こんにちわ。白石です。
昨日、談笑をしていると「働きアリの法則」の話になったので書いておきます。
皆さん、この法則をご存知でしょうか?パレートの法則に似ているとも呼ばれています。
簡単に図で表すとこんな感じ。*引用
アリの巣の話でよく働くアリが20%、普通に働くアリが60%、あまり働かないアリが20%という割合でいるということです。
この巣を会社と捉えてビジネスの世界で使われます。
アリからすると実際には巣を効率良く構築して、生体として生き延びるための行動なんですけどね。
どういうことかと言うと、働かない20%のアリは働かないのではなくて予備戦力として待機しているイメージです。
アリの個体によって閾値の高い低いがあって、それによって閾値の低い順に働いていきます。しかし、働く中で様々な要因で死んでいきますのでローテーションしていく形をとっています。常に20%は予備戦力として働かないのです。ローテーションをしないとよく働くアリは過労死してしまうそうです。
働かないアリも何もしていない訳でありません。ルートの開拓や近道の発見など大事な存在です。
役割分担ができているのですね。この方が全アリが働くより絶滅を防げるというエビデンスがあるようです。
稀に本当に働かないアリもいるそうで、そういったアリはフリーライダーと呼ばれているそうです。
会社の話に戻すと、組織の中には働かない人、貢献度が低い人が一定数いるんだよという人がいます。この時に「働きアリの法則」や「パレートの法則」を出して比喩することが多いです。
100人いたとして貢献度が低い20%を排除したとしても、残りの80人からまた16人の貢献度の低い人が現れるという感じ。で使われます。
本当にそうなんですかね?
私は少し疑問というか、不思議に思いました。
アリの法則でいうと、働かないアリは大事な存在として位置づけられています。食料を運んだりすることはないですが、もしもの時やもっと効率良く運べないか?見回りしています。
会社でもそうじゃないですかね。本当に何もしていない人は論外ですが、何かしているはずです。それはもしかすると派手ではないかもしれませんが、縁の下の力持ちとして重要なことかもしれませんし、いつか働きアリ(人)と交代なんてことも。
もしくは、属する会社によっては自分より優秀な人が働きアリの仕事をしていて縁の下の力持ちの役割を課せらているかもしれません。つまり、あるグループ中に優秀な人がいるせいで、自分の能力が十分に発揮できない可能性があるということです。
属する会社が違えば自分が働きアリの役割を担う可能性もあるということです。
何が言いたいかというと、「働きアリの法則」は働かない人を揶揄する時に使うのではなく、円滑な組織運営と役割分担の理解にうってつけの法則だということです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?