その優しさは私が褒められるべきじゃない

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いま僕の中に息づく優しさは
きっと誰かを傷つけて手に入れたものなんだろう
ならどんな顔して君に渡せばいいのか
分からないけれど君が笑うから
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back numberの歌詞の一節です。
何の補足もしようがなく、
ただ、それな、とだけ言いたいです。


今、自分が持っているもののすべては、
今の自分を構成しているものすべては、
誰かから受け取ったものを
かき集めてくっつけたものです。
自分が生み出したものはほとんどありません。


「あなたって優しいよね」
素直に嬉しいけれど、
どうしても自分が褒められている気がしません。

だって、
他の人から受け取ったもの、
他の人を見て知ったもの、
盗んだものが、
ここにあるだけだからです。
自分から湧き出ているわけではありません。
なんなら人を傷つけて得られたことだって、
ここにあるわけです。
私は優しくないです。


だから、さも自分のもののような顔をして渡すことに罪悪感があります。

でも、受け取る人は私 ”が” 優しいと言ってくれる。


文章を読むと、素直じゃないなぁ〜という印象を抱くかもしれませんが、捻くれているわけではありません。
謙遜しているつもりも自分を卑下しているつもりも全くありません。


ずっと引っかかっているんです。
この違和感の正体はなんなのでしょうか。

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