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【道徳研究③】道徳授業の作り方〜指導要領を読み込み発問作成〜

1 学習指導要領解説を読む
 

各項目ごとの

(1)内容項目の概要
(2)指導の要点

を読みます。
 
内容項目と指導の要点をおさえることで、
本時の指導が明確になります。


2 教科書を読む
 
次に、教科書を読みます。
発問を考えながら読みます。

発問について
学習指導要領には次のようにあります。

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第2節 道徳科の指導
3 学習指導の多様な展開
(4)道徳科に生かす指導方法の工夫  

発問の工夫

教師による発問は,
児童が自分との関わり
道徳的価値を理解したり,
自己を見つめたり,
物事を多面的・多角的
考えたりするための思考や話合いを
深める上で重要である。

発問によって
児童の問題意識や疑問などが生み出され,
多様な感じ方や考え方が引き出される。
そのためにも,
考える必然性や切実感のある発問,
自由な思考を促す発問,
物事を多面的・多角的に
考えたりする発問
などを
心掛けることが大切である。

発問を構成する場合には,
授業のねらいに深く関わる
中心的な発問をまず考え,
次にそれを生かすために
その前後の発問を考え,
全体を一体的に捉えるようにする
という手順が有効な場合が多い。


第2節 道徳科の目標
2 道徳性を養うために行う道徳科における学習
(3)物事を多面的・多角的に考える

なお,例えば,発達の段階に応じ
て二つの概念が互いに矛盾,対立しているという
二項対立の物事を取り扱うなど,
物事を多面的・多角的に考えることが
できるよう指導上の工夫をすることも
大切である。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^

これらを整理すると次になります。

発問は
自分との関わり
自己を見つめる
多面的・多角的に考える

上で重要!!

発問は、
中心発問を作り、
その後前後の発問を作る
のが有効!!


このことを踏まえて上で
教科書を読みながら、
まず中心発問を作ります。



1「~は損か。得か。」
 「~は良いことか。悪いことか。」
(行動結果の評価)

2「~の行動は正しかったか。」
(行動選択の価値判断)

3「もしも自分なら同じ行動をするか。」
(行動選択の予測)

4「Aの考えとBの考え、
  どちらが正しいか。」
(多角的価値の比較)

5「~は~と言えるか。」
(定義の分析)


これらの発問は、

発問の型でいうと
テーマ発問
問い直し発問になります。


3 指導書に目を通す
 
最後に指導書に目を通します。

中心発問が決まっているなら、
前後の発問を指導書から考えます。

また、中心発問すら思い浮かばなかったら、
素直に指導書の発問を使います。
 

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