静かで確かな春の日。
春の新しい空気が、私の鼓動を大きくする。
私は早くなる鼓動を止められないでいる。
わくわくして、急かされているような、
春だから。
模様替えをした。ベットと机の位置を変えて、
新しい景色で眠るのに少しそわそわするから
キャンドルの灯りを見つめてみた。
以前と変わりなく、睡眠プレイリストを流して
静かに眠りがくることを待った。
模様替えをしてから、遠くの沈んでいく夕陽を見ながらお茶が出来るようになって、とてもうれしくて口角があがる。自分のためだけに、安らぐ空間を作れることが、その時間が、とても嬉しかった。
今年の春は、もっと生活を好きでいたい。
心の底が、心臓の細胞たちが、春の空気を称えるような、自分のものでは無いような、突き上げるような季節への喜びを私に感じさせてくれる。もっと春に浮かれていいんだと言われているみたい。
花開くような穏やかさと夜の冷えきる空気に合わせて、私の心も季節に共鳴して 動いていく。
ただ、そこにいてくれる全ての事たちを、
必ず消えてしまうことを、愛していたいと
穏やかな重みと共に 私の核にきざまれたよ。
春だから。