心の音
頭の声がごちゃごちゃうるさい。私が、何かを決断しようとする度に話しかけてくる。
「止めといた方がいいんと違う?どうせ、無理やって」
私は止めといた方がいい気がしてきて悩み始める。
「お金使い過ぎなんと違う?」
そうかもしれへんな。何だか罪悪感を感じ始める。
「仕事、忙しいし、家でゆっくりしてたらどうや?」
そうやな、そうするわ。しばらく家でゆっくり休むわな。言うてくれてありがとう。あれ?私、何がしたかったんやろう?多分、自分に必要無い事やったから、もう要らんのかもしれん。
でもな、あんたに言うとく。いつか本間にやりたい事出来たら、あんたの声は私の耳に聞こえなくなるから。もうすぐお別れやな。
心の音が鳴りはじめたら、私は行かなあかんねん。音の鳴る方へ、ただ進まなあかんねん。それが私の生きる道やねん。そうやって、肚を括ったら、頭の中が静かになった。
静寂の中でしか、聞こえない音に耳を澄ましてみる。私の心は、どんな音を奏でてくれるのか?喜びも悲しみも、不安も愛も、私の中でいつも鳴り響いている。
いつでも私は自分の内に戻ってくる事が出来る。真実は、外側にあるのでない。いつも、私の内なる音が示してくれる道がある。
写真の花
花菱草(はなびしそう)
花言葉✳︎希望