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「MINIATURE LIFE展2〜田中達也 見立ての世界〜」を見て、視点を変えることの大切さに気づかされた
鹿児島中央駅の近くに、最近できた商業ビル「Li-Ka1920」 。このビルの 5階で開催されている「MINIATURE LIFE展2〜田中達也 見立ての世界〜」に行ってきた。
ミニチュア写真家・見立て作家である田中達也さんは、文房具や野菜など、私たちの身近にある物を別の物に見立てた作品で有名な人だ。NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』の、タイトルバックも担当していた。私が田中さんの作品を知ったのは4年前。自宅でテレビを見ていた時に、偶然個展開催のCMが流れた。その時に見た作品がとても印象的で「これは実際に見に行きたい!」となった。
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(2018年に開催された個展に行き撮影した写真。クロワッサンを、雲に見立てていて可愛い)。
これをきっかけに、鹿児島で個展が開催されると足を運ぶようになった。「今回は、どんな作品が見れるのだろう」と、毎回楽しみでしかたがない。今回の「MINIATURE LIFE展2」もそうだ。
※ここからは実際に、MINIATURE LIFE展2で
展示されている作品が出てきます。
(会場内は撮影可能でした)
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今回の展示会では、「Nature 」「World trave」「 Adventure 」「 Family」「 sports」と、5つのテーマに沿った作品が展示されている。
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平日のためお客さんも少なく、ゆっくりと作品を見ることができた。
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これは、ショートケーキをデパートに見立てた作品。作品名が「ケーキの良いデパート」になっているところも面白い。田中さんの作品は写真だけではなく、作品名にユーモアを感じられるところも魅力だと思う。それにこの写真、気づいた人もいるのではないだろうか。
写真右下に注目してほしい。
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ショートケーキのデパートへ行く(?)お客さんと、タクシーのミニチュアが額の隅に置いてある。(説明書きがなかったので、ミニチュアの詳しい設定はわからない。たぶんデパートに行くお客さんだと思う)ミニチュアは、全部の作品に置いているわけではないけれど「え、ここにもあるの?!」と、見落としてしまいそうな場所に置いてあって探すのも楽しかった。
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今回の展示されている作品の中で1番共感したもの。(あるよね。こういう時って)盛大に笑ってしまった。お客さんが少ない平日を狙って本当によかったと思う。
そして個人的に、1番好きな作品は「ハブ ア ライス トリップ!」
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白ご飯を雲に見立てている。
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照明によって白ご飯の下にできた影が、より雲らしさを演出している気がする。この発想はすごい。どうしたら雲=白ご飯になるんだろう。少なくとも私の周りには、白ご飯と雲を結びつける人はいなかった。どちらかと言うと、真綿や綿菓子をイメージする気がする。
でも、これこそが常識や固定概念に囚われている証拠なのかもしれない。入場した時、最初に目に入ったものは田中さんからのメッセージだった。
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大人になるにつれて忘れていた“視点を変えることで発見できる見立ての面白さ”
これは文章を書く時も、同じ事が言えるかもしれない。気づかないうちに、一定の場所から物事を見ることが当り前になっていて書けなくなる。別の角度から見れば、もっと面白いことや発見があるのに、それに気づかずひたすら同じ場所から見ようとする。すべてを分かろうと必死になる。見えるものなんて限られているのに。気づかない間に「正面から見ることが当り前」になっていて、それ以外の選択肢が見えていない。
生きていくうえでは、常識も必要だ。でも、子どもの頃のように縛られすぎず、さまざまな角度から物事を見ることも必要だと、田中さんの「見立ての世界」を見ていくうちに思った。
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壁に書かれたイラストも可愛かったな。
このほかにも、沢山の作品が展示されている。(奥に行くと、もっとすごいものがあるんです……。可能であれば、実際に見に行ってほしい)「MINIATURE LIFE展2〜田中達也 見立ての世界〜」は、3月13日(日)まで開催している。私も、もう1度見に行きたい。
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