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『タッグ』小野寺史宜(角川文庫)

妻が亡くなったことで、小学生の子供たちを育てていかなければならなくなり、引退を決意した元プロレスラーの居酒屋店主。彼自身、その娘、その息子、そして妻(過去)の、それぞれの、人生の岐路における決断の話。ほんの少し、『レジデンス』ともリンクしている。奇跡のようなものが起こるわけではない。人はみな、迷いの中から、何かを選んで生きていかなければならない。それが、いい選択だったらいいな。そんなことを祈りたくなるような、ささやかなお話だった。

#読書感想文

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