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第7話 自宅で発達障害の心理検査をした話

メンタルクリニックでの初診を終え、「SCT」と「CAARS」という心理検査を出され、次回の診察の際に提出するよう求められました。

しかし私のような人間はとにかく期限までに何かを仕上げるということが苦手です。

今でこそ発達障害関連の書籍を読み漁るなどで情報を得て、障害特性由来の苦手はアウトソーシングすることを徹底していますが、この時期はまさか自分が発達障害とは思っていなかったので中々腰が重たい状態が続いていました。

とはいえ苦しい現状から脱却するために必要なことですし、検査を受ける決断も自分でしたのですから何とかして期限までに仕上げて提出しなければなりません。
私は何とか気力を振り絞り心理検査に取り組むことにしました。

SCT…未完成の文章を自由に完成させることで受検者のパーソナリティを把握する心理検査

この「SCT」という心理検査、想像以上に膨大な時間と精神力を必要としました。

というのもお題に「子供の頃、私は〜」とか「もし私の母が〜」等があり、否が応でも昔のことを思い出す必要があります。

発達障害にお悩みの方なら共感いただけると思うのですが、私は幼い頃から全能感に溢れ、自分が生まれてきたことで両親や周囲の人間を幸せにできると勘違いしていました。

結果として痛々しく辛い記憶ばかり蓄積され、それを思い出し続けたことでこの期間は仕事も家事も手に付かないほどメンタルが削られました。

CAARS…注意欠如・多動性障害(ADHD)の症状の重症度を把握するための心理検査

一方で「CAARS」の方は設問が比較的少なく、より確度の高い検査結果を出すためには客観的な意見も必要だと判断し、普段の私をよく見てくれている妻にも協力してもらいながら数日かけて書き終えました。

次回は心理検査を提出し、メンタルクリニックでWAIS-Ⅳ知能検査を受けた話をしたいと思います。
お楽しみに。

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