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原点回帰

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
まずは、能登半島地震で被災された方々が一刻も早く日常を取り戻すことを切に願っています。
僕に出来ることを出来る範囲のところで全力で行って参ります。


さて2024年もスタートしました。
2024年シーズンでプロ11年目になります。

このオフシーズンは、様々なことを考え整理出来たオフシーズンになりました。
来たるシーズンに向けて、向かっていきたい方向性が定まったので、noteに記してアウトプットしていきます。

5,1,4 (6,4)
2,1,7 (2,8)

この数字は過去10年間の開幕戦と最終戦の出場記録です。
上が開幕戦、下が最終戦。
左から、スタメン。ベンチ。ベンチ外。の回数になります。

データとしてシーズン開幕の方がパフォーマンスが良いことが明らかになっています。
(カッコ内の数字は出場試合です。開幕戦が6回。最終戦が2回になります。)
なんとなく、感覚としてもシーズン開幕の時期の方がパフォーマンスが良いんだよなーと思い調べてみたらこの数字でした。

このオフに考えたのは、
開幕からのパフォーマンスを最終戦までどう維持していくか?
をテーマに修正することから考えました。


まずはオフシーズンの過ごし方について。
僕は、独身の時からそうですが、チーム行事が終わったら速攻で帰省するタイプです。だいたい4-5週間あるオフシーズンを自宅のある愛知県で過ごします。
ここで、心身共にリフレッシュさせる時間にします。
ポイントは、「食べること」と「寝ること」の対して神経質にならないことです。
シーズン中は、揚げ物や甘いもの、スナック菓子など控えています。
また就寝時間も24時を回ることはほとんどなくて、22時にはベッドに入り8時間は眠るようにしています。
この規制を少し緩めます。
具体的には、「出されたものは食べる」「眠たくなったら寝る」です。
実家に帰れば、母が食べたいものを用意してくれます。
友人と食事に行けば、揚げ物だって頼むので出てきたら食べます。
シーズンお疲れ様会や、クリスマスなど行事ごとが増えるので、そこで甘いものは出ます。有難く頂きます。僕は、お酒は飲まない分、甘いものは好物ですので。
寝る時間も友人たちと会っていれば、24時を回ることもあります。
実家に帰り弟の晃太が居たら、来年どうするの。給料上がった?みたいな話から長話になったり。
妻はもともと寝る時間は遅いので、オフシーズンはその時間に合わせて過ごしています。
このように、そこまで気にせずに食べたり寝たりしています。

トレーニングについて。
まず休み方ですが、僕はほとんど休まないタイプです。
まとまった休みは、最終戦の後に3,4日オフがあります。どのチームも基本的にこのタイミングで休みがあります。(カップ戦等勝ち残っていた場合、また変わってきます)

そこで休みます。何もしません。
思考もほとんど停止しています。来シーズンのことや今シーズンの振り返りをするよりも、まずは疲れを癒し、過ごしたいように過ごしています。

その日々が終わると、がっつりトレーニングしていきます。
この時間が僕にとって1番大切な時間です。
ここでの過ごし方で来シーズンの動きが変わってくると言っても過言ではないと思っています。
原点回帰と題名を起きましたが、この部分のことを強調したく、この題名にしました。

具体的には、いろんな人とボールを蹴ることです。
高校時代の友人。名古屋グランパスユースのOB会。地元チームの初蹴り。
また公園で1人でボールを蹴ったり。
ここでの様々な感覚が良い方向に向かっていきます。

また、よくお世話になっているのが、安城市にあるBRINCARというサッカースクールです。
そこでボールを蹴ると更に感覚が良くなります。

子供の頃から、オフの日なんかはBRINCARでボールを蹴っていて、今もオフシーズンになると子供たちに混じってやっています。
特に中学生のフットサルチームを相手に攻守において真剣にプレーすることで、ボールフィーリングと心肺機能が整います。

様々な人と(子供から大人まで)様々なスタイルで(土のグランドで1人で蹴ったり、体育館でフットサルをしたり)ボールを蹴ることで新鮮な感覚でシーズンに臨むことが出来ます。

当然、フィジカル的に上げるトレーニングも並行して行います。ランニングやスプリント。ジムを使った筋トレ。そちらもシーズン中よりも強度、回数共に増して行います。

このオフシーズンの過ごし方やトレーニングの仕方は僕にとって最高のやり方だなと思っています。
心身共に整って、自信を持ってシーズンに入ることが出来ます。

ここで最初の課題に戻ります。
開幕戦の方が最終戦よりもパフォーマンスが良いと主観、客観共に明らかになっています。
理由としては、「メンタル」と「ボールフィーリング」だと思っています。

まずはメンタルについて

シーズン中は、1月のシーズンインから12月の最終戦まで、なかなかまとまった休みを取ることが出来ません。なので、オフシーズンのように完全にリフレッシュさせることが出来ないのが現状です。

2023年シーズンのJ3リーグの場合、3月の開幕戦からシーズン終了まで天皇杯などのカップ戦も含めてほぼ毎週末に公式戦が入っていました。

毎週のようにPDCAを回して良い方向に持っていく必要があります。
次から次へと試合がやってくるので、修正力がとても大切です。

僕はその修正力が課題だと分析しました。
特に好不調の波が、好調から不調へ下り坂気味に落ちている時の修正力が、課題だと感じました。
上り調子へ持っていくのに時間がかかりすぎてしまいます。
何点か原因はありますが、最大の原因は考えすぎてしまうことだと分析しています。

どうしたらこの現状が良くなるのか?
シーズン中調子が下り坂になると、様々なことを試して指摘されたことを実践しようとします。

僕はその実践の仕方が、下手くそだと感じました。
指摘されたことの変化の具合で言えば、100のうちの20くらいの変化を加えたら丁度良いところを100行ってしまいます。
そうすると、出来ている部分も出来なくなってしまうのです。
やりすぎてしまって、そのプレーが悪目立ちしてしまい、その結果、悪印象を与えることが多くありました。

要するにあれこれ考えすぎて、自分のトップフォームを忘れてしまうのです。
ここが課題だと思いました。

なので自分自身が立ち返るポイント、基準を作ることでメンタルを安定させようと2024年シーズンは考えています。

ポイントをどこに置くかですが、

それが「ボールフィーリングの状態」です。

メンタルを安定させるために、基準を作りました。それをボールフィーリングの状態の良し悪しを判断基準にすることにしました。

特にどんなプレーかというと、後ろから来たボールを前進させられているか?というところです。

要するに、「ターン」です。

このプレーを基準にしてプレーしていきたいと思います。
僕が良いパフォーマンスの時は、ボールフィーリングの状態が良い時です。

思うように、ボールを扱い、味方に届けることが出来る。相手がどこから来ていて、どんなファーストタッチをしたら外せるか。
味方がどこにいてどうやってゴールを目指していくか。そこのイメージとプレーがばっちりとはまります。
ここに尽きます。

ただ、シーズン中パフォーマンスが落ちる時があります。そこで、修正するために様々なこと指摘され僕自身も実践していきます。
立ち位置だったり、プレー選択だったり。
そこでいろいろ悩み、修正しようとします。
そうすると、どんどんボールフィーリングが疎かになります。

どこに立つべきか?攻守において何をするべきか?そこに頭が引っ張られて肝心なプレーが疎かになり、パフォーマンスが落ちていきます。

そうです。ポイントはここです。 
ここがパフォーマンスが落ちる瞬間です。


なので、いかに思うようにボールを扱えるか。
ここをポイントにすべきだ。
と考えました。

極論、どんな立ち位置だろうとどんな選択をしようと、ミスがなければ、決定的なプレーが出来れば良いパフォーマンスになると思います。

なのでパフォーマンスの評価基準の最重要事項を
「ボールフィーリングがどうか?
ターンが上手く出来ているか?」
に設定しました。

当然、立ち位置やプレー選択などいわゆる戦術的な部分はサッカーをする上でとても重要になってきます。

ただ、僕の場合、ボールフィーリングが良くて納得したプレーが出来ている時に外されたことがほとんどありません。
ボールフィーリングが悪く、ミスが出たり判断が遅れたりすると、その他の部分もひっくるめて指摘されます。
そこを自分の中で整理出来ずに、戦術的な部分を主に解決しようとするので、シーズン中のパフォーマンスを修正が出来ない要因だと気づきました。

ではなぜシーズン中になるとボールフィーリングが落ちていくのか?
答えは簡単で、オフシーズンの方がボールを触る時間が長いからです。

シーズン中のがサッカー出来るでしょ?
と思った方もいるかと思います。

でも、シーズン中のトレーニングというのは、戦術、体力、技術とバランス良くトレーニングするので、ボールフィーリングだけをトントン確かめる時間はあまりありません。

基本的に週4回のトレーニングで週末の試合に備えます。時間にしたら90分から120分。
オフ明けはウォーミングアップが長かったり、試合前日はセットプレーの確認でほとんどボールを触らなかったりするので。

逆に言うと、オフにボールを触っている時間というのは、2時間でも3時間でも子供達や友達と一緒にボールを蹴っているので必然的に触っている時間は長くなります。

また、これは僕の感覚ですが、ボールが足に引っ付いている感覚は、幼い頃からやっていたトレーニングをやらないと戻らないなと思っています。

なので、2024年シーズンは自分が大切だと感じているトレーニングを納得するまでやろうと思います。

自主練が出来る時間はどのクラブでも限られています。当然のことです。
1番大切な試合に向けてチームとしてコンディションを持っていくので、自分勝手なことをしてケガでもされたらたまったもんじゃありません。

でも、僕たちの雇用体制はプロ契約で、自分で契約を勝ち取らないといけないです。

もうプロ生活も長くなってきました。
自分の感覚でどのくらいやると身体が悲鳴をあげるかよくわかっています。
チームの方針も大切にしながらも、自分自身の契約も確保しないといけない。
そのバランスを上手く取りながら、シーズン中もトレーニングしていけたらと思います。

具体的にどんなトレーニングをしていくか。
それは子供の頃からやっていたトレーニングにヒントがあるとこのオフで感じました。

僕は1人でトレーニングをする時、必ず壁があるところで行います。
単純に壁打ちです。 
意識していることは、ターンです。
不規則に返って来るボールを、コントロールをして前を向く。架空の相手に対して交わしていくトレーニングをします。

僕は、そのコントロールの感覚がズレているな感じていました。良い時の感覚に比べて30.40%くらいの感覚です。
思ったところに止まらない。身体が動かない。そんな感覚です。
ただオフの間にトレーニングをしていく中で思い出しました。

何が大切でどこにフォーカスして、どんなコントロールすべきか。
今は自分の中ではっきりと理解出来ています。

元は言えば、父と晃太の3人でやっていたトレーニングが原点にあります。

オヤジと晃太の3人でトレーニングをする時は、オヤジのパスを僕か晃太が受けて、コントロールをして前を向く。
1人が攻撃、1人が守備です。
それを永遠に交互になりながらやっていました。

なぜかオヤジは、「後ろから来るボールを前に持っていくこと」に拘って教えてくれました。
今となってはとても重要なプレーだと思いますし、僕の本当の意味での真骨頂というのはそのプレーです。

ただ、このプレーの感覚はプロ入りしてから日に日に弱まっています。理由としては、何点かありますがここで書くと言い訳になるので自分の心に留めておきます。 

ただ、ありがたいことにまだ現役でプレー出来ています。
何度も挫折しながらも、運動量や献身性といった、別の武器を手にしてこの世界で生き残ってきました。

2023年シーズン、僕が讃岐を勝たせる選手になると意気込み移籍してきました。
でも現実は厳しくて、結果として表現することが出来ませんでした。

チームを勝たせる選手になるためには、僕の真骨頂である「ターン」を復活させるしかないとこのオフで感じました。

そのための日々の時間の過ごし方。
ピッチ内でのプレーの表現の仕方。
そしてトレーニングの仕方。

ここに拘ってパフォーマンスを発揮していきたいと思います。


最後まで読んで下さりありがとうございました。
恥ずかしいところまでさらけ出して整理したいと考えました。
自分の中でうまくアウトプット出来て整理出来たと思います。


また皆さんからのフィードバックがあると客観的な意見がいただけるので嬉しいです。
SNS等でのメッセージお待ちしています。


2024年シーズの僕に期待しておいて下さい。
頑張ります。
応援よろしくお願い致します。


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