『フリーター、家を買う。』を読んで綴りたくなった私
こんにちは!
今回は志向を変えて、
読書感想文でも書いてみようかなと思います。
私、電車で読書するのが好きなんですよね。
ただ、普段の通勤では長距離移動しないので
読む機会が少なかったりするのですが、
ここ3ヶ月は遠出や、舞台練習などでの
長距離移動があったため、
割と本が読めました。
そんな中読んでいたのが、
友人から勧められた『図書館戦争』。
この世界観が、自分にすごくマッチしていて、
「有川浩」にハマりました。
そんな私が図書館にて他の作品を探して、
この本に出会いました。
『フリーター、家を買う。』
この本って有川さんが書いてたことを
この時に初めて知りました。
私は見れなかったのですが、
昔、ドラマで一時期話題になっていたこともあり、
いつかみたいな、と思っていたので、借りてみました。
まず、タイトルがインパクトがありますよね。
内容は、就職に失敗し仕事を辞め、
毎日をダラダラ過ごしている主人公が、
母親の病気を期に、
母親の環境を変えるために
マイホームを買おうと一念発起する物語。
私も仕事を辞めて怠惰に過ごした時期もあったので、
最初から親近感が湧いてしまいました。
家族構成が母、父、姉と全く一緒なのも含めてですね。
この本と自分の境遇とかも踏まえた感想を
つらつらと綴っていこうと思います。
ここからは内容のネタバレを含みますので、
まだみてない方はご注意ください。
前の会社がおかしいと思い
仕事を辞め、フリーターになった主人公の誠治。
確かに、職場で会社に盲信して
宗教じみた人になる人っていますよね。
誠治が辞めた理由がすごく現代人的だなあと
思いました。
その後に、バイトを続けるも、なかなか続かない。
色々と言い訳もする誠治ですが、
その気持ちもわからなくはない。
ただ、怒られてすぐ辞めるのは、
ちょっと・・・とは思ってしまいました。
そんな怠惰な生活を送った誠治ですが、
お母さんのうつ病を期に変わろうと決意。
環境が悪かったため、引っ越しして
マイホームの購入を決意。
人間って自分で変わらなきゃと思わないと、
変われないものですよね。
ただ、ここで家族のために、
変わろうとする決意ができるのが、
この誠治の人のよさがででるなと
感じる瞬間でした。
そして誠治の父親。
いるいる、こういうプライドの塊のような人。
親を説得するのって、
なかなか難しかったりするんですよね。
そして、とりあえず100万貯めることを
目標としながら、
夜間のバイトをこなし、
就職先を探すことにした誠治。
ただ、中々就職先は決まらず、
苦戦する日々。
確かに新卒後に失敗した人に対して、
社会ってまだまだ厳しいですよね。
「3ヶ月って根性ないな」
みたいに思われるんでしょうね。
私も、最初の学校の次に就職したところは、
4ヶ月で辞めているんですけどね。
誠治君が正社員になってからは、
とにかく誠治君がイキイキしていて
こちらも幸せな気持ちになれます。
古臭い制度に次々にメスを入れており、
読んでいて爽快な気持ちになります。
私も学校で、現在、電子採点を使っていますが、
あれってめちゃくちゃ便利なんですよね。
同じ教職の友人に熱弁したこともありましたが、
「うちの学校はみんな保守的で
新しいことをしたがらないから難しいね」
と残念がっていました。
確かに今の環境に慣れてしまった人って、
新しいことをやるのが怖いんですよね。
それこそ、私自身も、最初の学校を離れる時に、
辞めるという選択には勇気が要りました。
なので、周りで仕事を辞めた友人や、
色々な人の情報を得て、
ようやく辞める決意ができました。
自分が幸せを感じられない環境には
長くいるべきではないんですよね。
そんな経験を一度しているので、
その次の職場は辞める時にスパッと決断しました。
何事も経験って大事ですよね。
実は、その数ヶ月後の高校の同窓会で、
意外と転職した人が多い事実を
知ったりします笑
話は戻りまして、
その職場の人事も担当する誠治。
「第二新卒のみ募集」
良いフレーズですよね。
そこでの面接での着眼点もいいですよね。
「前の会社の悪口をいう人は信用しない」
余裕ない時って、
誰かのせいにしたくなるんですよね。
私も「上司が成果を認めてくれない」
みたいな不満を持つことがありましたが、
結局はその環境に居座っている自分のせい。
相手のせいにすると諦めがつきますが、
自分のせいにすることによって、
現状をよくしようと行動することが
できるんですよね。
だから、私は諦めたくいことは
自分のせいにしています。
おかげさまで、色々と成長することが
できました。
そして、やはりありました。恋愛要素。
採用の時点から、
「これ絶対この子となんかあるだろう」
って思っていましたが、その通りでしたね。
猫の件はとても印象的でした。
最初のシーンで、私は誠治が
そこまで気遣いしていることに
気づきませんでした。
こういった些細な要素って大事ですよね。
そして、それに気づく人も
とても良い子なんですよね。
そして、終盤、
その会社で社長になって大成功して
1000万円くらい貯まるのかな、と考えましたが、
いつもの日常を送っていたら200万貯まり、
そこでローンを組んで購入ができると判断。
非日常の変化をどこかで期待した私がいましたが、
この展開はいわゆる「ご都合主義」がなくて、
そうった部分もリアルな感じでよかったです。
最後は丸く収まり、
良い終わりを迎えることができました。
ある種の誠治の成長物語。
自分と重なる部分も多く、
楽しく読み進めることができました。
転職活動期に出会いたかった。。。
と思う一作品ですね。
ぜひ、多くの方に手をとっていただき、
より多くの人の考え方の一つになって頂ければと
思いますね!
最後までご覧いただき、
ありがとうございます!