エウチュデモスを読んでいて思ったことの続き
手書きのノートを読み返していたら、読了後の感想文を見つけた。
知識は、何でも詰め込めば良いものではなく、選りすぐり獲得する必要があり、その知識は知恵の糧となる。本編は、かなり面白く、たびたび笑った。しかし、その面白さの中に真面目さがある。
解説:プラトンが本編の話題を通じて、まだ特にソクラテスとクリトンとの問答を前後、中間を挿入して読者に考えさせ、感銘させようと企図したのは、右のことに他ならない。これがすなわち真面目なことである。一言にしてそうすれば、本篇は真面目な喜劇とでもいいうるであろうか。
所々で、噴飯ものとも言える発言をソクラテスは、終盤でソフィストの知恵を習得したいがために、真似る部分がある。しかしこれは、非弁証法的で、真理を追い求める哲学者たちには全く無価値な知であるということになる。つまり、ソフィストは、哲学者ではないということになる。
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