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メタバース(仮想空間)時代のリアル店舗とは?
仮想空間でショッピングをする時代が当たり前に?
リアルなお店のマーケティング支援に関わっていた僕は、ECの利便性にどっぷり浸かりつつも、リアル店舗が好きです。
スーパーでズラリと並んだフルーツ陳列に季節を感じ、書店員さんのかわいらしい手書きPOPから新たな本を発見したり、お洒落なカフェ空間で心落ち着かせたり、身体性を伴う刺激に惹かれているんだと思うのです。
今、メタバース=仮想空間への注目が急速に集まっています。
リテール業界にもこの流れは起こり・・・
メタバース空間に仮想店舗を出店(ビームスや高島屋とか)したり、アパレルブランドがデジタルファッションの商品開発したり(Nike、D&G、GAP、アディダスとか)という動きも起こっています。
いずれは、仮想空間上で、アバター姿で友達と仮想店舗でショッピングをしたり、そこで、デジタルファッションを購入して身に纏ったり、という世界が当たり前になるのかもしれません。(まだ時間はかかりそうだけど!)
メタバース=仮想空間上で、ショッピングを楽しむ時代が当たり前になった時、リアル店舗の価値ってどうなるのか?が、気になるのです。(ちょっと気が早いかもしれないけど…)
リアル店舗は…ラグジュアリー、贅沢な場になる?
メタバース時代のリアル店舗の価値とは?を考えていた僕にとって、メタバースプラットフォーム「cluster」の開発者・加藤さんの記事を読んで「なるほど」と腹落ちしたのです。
ちょっと長いけど記事を引用します。
仮想空間が支持された時に現実世界は贅沢品になる
ーー仮想空間が将来的に多くの人に支持された時に、現実の世界はどうなると思いますか?
加藤:これは僕の中で結論が出ていて、ラグジュアリーになります。贅沢品です。贅沢品になるんです。
ーー現実世界が贅沢品になるとは、具体的にどういうことでしょうか?
加藤:電子書籍が普及した世界において、紙の本がどうなるかというと、贅沢品なんですよね。音楽のダウンロードだったり、「Spotify」でストリーミングが発達した時代におけるレコードがどうなっているかというと、贅沢品なんですよね。ラグジュアリーなんです。
わざわざデジタルで、可搬性だったり、変化だったりがしやすい、加工性のすごく高い現実としてのバーチャル空間が存在する中で、わざわざリアルを使うというのは、エネルギーの無駄なんですよね(笑)。
(略)
現実世界の代替としてバーチャル空間でいいじゃんか、握手のフィードバックとかも、そのうち実現性が高いものになってくると思うので、握手とか触れ合ったりとかのフィードバックも、別にバーチャルでいいじゃんとなっていくと思うんですよね。
そうなってくると、現実世界でわざわざ会うのは、大事な人と会うために、コストを払って行う贅沢になるはず、というのが僕のバーチャルリアリティと現実世界の対比です。
メタバース=仮想空間なら、煌びやかで豪華なお店をつくることも、ありえないほど奇抜なデザインのお店を出すことも可能だし、そこに並ぶ商品も、空間の制約なく自由自在な陳列も可能となるでしょう。
さらに今後のテクノロジーの進化によって、メタバース空間でありながら、身体性を感じられるようなことも可能になるかもしれません。
そうなってくると、ヴァーチャルの世界で多くの事が済んでしまうなかで、「わざわざ」労力かけてまで、リアルな店舗に行く事は、贅沢な行為になるのだと思うのです。
現在でも、利便性のECとの対比で、リアル店舗はリアルならではの優れた体験を提供することの重要性が問われています。メタバース時代には、その傾向は今以上に高くなり、贅沢な体験にまで昇華しているのかもしれません。
ECによりリアル店舗の求められる価値が変わったように、メタバースにより、リアル店舗の求められる価値も、さらに変わりそうです。
未来のリアル店舗はどうな形になるのか?これからが、たのしみです!
<追記>
メタバースの記事は、こちらのnoteにもあります!
もし、気になりましたら、どうぞ!