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不特定多数にメッセージを届けて、世の中に波紋をつくるアート広告

ナイキの広告が記録的エンゲージメント

ナイキが、とあるアメフト選手を起用した広告が、「記録的な」エンゲージメントを獲得した事がありました。(2018年の話。知らなかった…)

さて、どんな広告だったのでしょうか?(気になる)

広告で起用されたのは、コリン・キャパニックというアメフトの選手です。
この選手は、黒人をはじめとした有色人種への差別に抗議するため、ナショナル・フットボールリーグの試合で、国歌斉唱中に起立することを拒み、ひざまずくムーブメント(運動)を行った人物です。

この広告が始まった当初、「なんで、こんな選手を起用したんだ」と異議を唱える人が現れ、ナイキの商品を燃やすなどの過激行動も起こり、株価は一時下落しました。

ですが、ミレニアム世代(1981年~1990年代半ば生まれ)を中心に、この広告を支持し、ナイキの株を買うという行動をとり、結果、ナイキの株価は史上最高になりました。

多くの人が、差別のない社会を目指すブランド(企業)の姿勢に共感したのです。

ナイキのCEOは、この広告を、振り返っています。

「このキャンペーンを非常に誇りに思う。このキャンペーンと『ナイキ』のブランド力で、記録的なエンゲージメントを獲得した。世界中の顧客から非常に強い共感を得られただけでなく、“Just Do it”というスローガンを新たな世代に伝えることができた」

「ナイキは差別のない社会を支持する」
ブランド(企業)の姿勢を、たとえ批判を受けることになっても、不特定多数の人がいる場で示す。
この勇気ある信念に共感が集まったと思うのです。

コロナ危機のヒーロー・看護師を称える

コロナの感染拡大が、悪化の一途を辿る2020年5月のニューヨークに…巨大なウォールアート(壁画)が現れました。

医療の現場で奮闘する「看護師」を称えるウォールアート(壁画)です。

このウォールアート(壁画)は、全米看護師週間(5月6日~5月12日)のタイミングで登場した広告で、全米でも高い評価を受ける医療機関「モンテフィオーレ・メディカルセンター」が出した広告です。

苦しい現場で処置を続ける看護師を勇気づけるとともに、この道を通る不特定多数の人に、看護師への改めてのリスペクト(敬意)の感情を思い起こすウォールアート(壁画)です。
(立ち向かう強い意志を感じさせる表情に、感情が動かされますね)

医療機関が、病院で奮闘する看護師を称え、不特定多数の多くの人に、それを伝える(届ける)。この企業姿勢に、とても共感できるのです。

壁×アート×広告のスタートアップ「WALL SHARE」

ナイキや、ニューヨークの医療機関のように、不特定多数の人にメッセージを届けるアート広告(看板、壁画等)には、世の中にポジティブな波紋を広げる可能性を感じさせてくれます。

2020年4月創業の「WALL SHARE」というスタートアップ企業は、この領域を担っていて、「壁」と「アート」をつなげ、「広告」を行う事業を展開しています。(←この事業広がってほしい!)

大阪の淀川区では、街をウォールアートで彩る壁画アートプロジェクトを手掛けたりしています。

日本でも、不特定多数の人にメッセージを届け、ポジティブな波紋を生み出す取り組みが広がるといいなぁ、と思う次第です。

最後に…出典元サイト ← Thank you

今回掲載した写真は以下が出典元になります。気になったら、ぜひ、ご確認くださいませ!

<参考>
ウォールアート(壁画)の記事は、こちらのnoteにもあります!
もし、気になりましたら、どうぞ!

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