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理不尽を受け入れるのか?自己の正義のために戦うのか?


会社組織とは理不尽なものであるという考えについて

サラリーマンをやっていると、理不尽な事象に出会うことがままあります。
多くの企業は「企業理念」なるものを掲げ、わが社がいかに「社会に貢献する企業であるか」を主張します。

ここで一度考えておきたいのは、「商売とはなんであるか」です。
昔からの言葉で「三方よし」というものがあります。

【三方よしの3つの「よし」】
売り手よし:企業や事業者が商品やサービスに対して正当な対価を得て、従業員に給料を支払えるだけの利益があり、長期的に事業を継続できている状態
・買い手よし:企業の提供する商品やサービスが消費者の利益につながり、満足している状態
・世間よし:自社の商品やサービスの売買を通じて経済を活性化させ、雇用を生み出し社会貢献を実現すること

出典:AI先生のお言葉

自社の在り様が「三方よし」であるのかを考えると、俯瞰視点や世間様からの見えようでは、確かに「三方よし」を体現しているように見えるのだと思います。
一方、個別具体的な出来事ー所属部署単位や会社における会議体における発言や決定事項などなどーから考えるに、三方のいずれか、または、複数が欠けていると思わざるを得ない事象に出会うことは少なくありません。

具体的には、例えば商品自体は悪くない、いや、むしろ良い(お客様の生活を豊かにする等買い手や世間にとって有益である)にもかかわらず、その売り方に問題があることは珍しくはないでしょう。会社としての利益のために、本当に必要としているお客さま以外にもサービス・商品を売りつけようとする姿勢やそれを推奨、、、いやむしろ強いる管理者の姿勢により、少なくとも売り込みを強要されるなんてことはざらにあります。もちろん勧めてみないことにはお客さまの潜在的ニーズや需要を見つけ出す、喚起することができないことから、まずはお話をしてみることの重要性は理解しています。

問題はその先の話なのです。
それまでの会話の中から明らかにお客さまのニーズに合わないことがわかったり、明確に拒絶をされたにもかかわらず、そこからもう一歩踏み込んで、時には優越的地位をちらつかせて契約に持ち込もうとする、させる上司がいかに多いことか。。。

別の視点からも考えてみましょう。
とある会議において、残業時間の報告が行われています。
一体なんのための報告なのか?
・残業時間を削減して、経費削減につなげる・・・まあありでしょう。
・残業時間を削減して、私生活を充実させる・・・これもあり。
・残業時間がほかの部署と比較されるので削減する・・・ん?
・残業時間が会社の評価項目なので削減する・・・ん?
→なので、本来残業時間としてカウントすべき休日勤務時間をいわゆる所定労働時間内の部分は報告から省くよう指示される・・・ん?

実態から乖離した数字の報告に何の意味があるのでしょうか?

自分の正義を貫こうとすると上司と衝突することについて

わたしが若いころから意識してきたことの一つに、「正しいと考えることはその根拠を添えて正しいと主張する」があります。
正しいことを主張しているのだから、主張は受け入れられるのがふつうである。そう思っていた時期もありました。
しかし、わたしが「正しくない」と受け止める出来事を「正しいのである」と主張する上司や同僚はけっして少なくないのです。
正義の反対は、また別の正義
保身や自身・自社の利益追求のみに囚われた行動はいずれ破綻する。わたしはそう思ってきましたし、今でもそう思っています。
メンタルは決して弱くはない方だと自負していますが、受け止める器が大きければ大きいほど、決壊したときの被害は甚大になります。
そうして私は病んでいきました。

一つ上の視座で物事を考え、実行にうつすことと、自身なり正義を持ち続けることは矛盾しないという考え方について

正義の反対はまた別の正義 と先ほど言いましたが、メンタルの回復期にであった上司から言われた印象に残る言葉があります。
「なるほどあなたの考える正義には私も賛同するし、同じように考えてもいます。ところで蒼海くん。あなたは台所で水漏れが起こった時にまず何をしますか?」
「水漏れの原因がどこかを確認し、応急処置として破損部分をふさぎます。そのうえで業者に依頼し修繕を行ってもらいます」
「なるほど、わたしもそうすると思います。当時の蒼海くんは、本質的な改善を追い求め、目の前でマイナスな事象への当面の対処について、『現場を苦しめるだけの一時しのぎで形式的な対応なんて』と思っていましたよね。ですが、自宅の台所の水漏れに対してまず行うことは応急処置だという。つまりは、どちらが正しいではなく、どちらも正しく必要だったのではないでしょうか?」「私も若いころ、蒼海くんと同じような悩みをよく抱えていました。しかし、物事にはタイミングというものがあります。その時のあなたにはいなかったかもしれない味方が現れて支援をしてくれる。あなたの主張をまっすぐに受け止めて上に掛け合ってくれる上司が現れる。そのほかいろいろな要素が不思議なくらいそろっていき、蒼海くんが主張したかった『正義』を実現する時が来るのを待つという考えかたはどうでしょう。わたしはそうやっていくつかの私なりの正義のうちのいくつかを実現してきました。気持ちが穏やかな時でいいので一度考えてみてくださいね」

わたし泣いちゃいました笑。
(ああ、視野が狭かったのは私の方だったのか)
その言葉を聞いて以降、メンタルの状態は想像以上のスピードで改善していきました。

わたしなりの結論

様々な視点、様々な角度、様々な高さ・近さ、自身の考えの前提すらもいったん疑って物事を考えてみる。
常に意識しているわけではありませんが、そう考えるようにしています。
理不尽な出来事は間違いなくある。しかし、正論だけでは解決しない問題もまた同様にある。
どちらに偏ることなくバランスよく考え、行動していきたいものです。

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蒼海 豊
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