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身に着くまでに3代かかる

夫と私が海外に行くために空港でチェックイン時間を待っていた時のことでした。私たちの近くにメキシコからの観光客4人、2組の夫婦が座っていました。

そのうちの奥さん2人が空港内を行きかう日本女性の歩き方について批判をしている声が聞こえてきたのです。私の眼にも、確かに彼らの歩き方が気になっていました。

ただし、空港内でだけでなく、昨今は日常茶飯事にそんな歩き方の人たちを見かけてしまうのですが。

「ちょっとあの女の子を見てごらん」
「あの歩き方!」
「前は何て言ったのだったかしら・・・そう、きものだわ」
「きものを着ていたんだよね」
「だから靴には慣れていないんだわ」

確かに日本女性、最近の若い人たちはヒールに関係しているのか、どうも見苦しい歩き方をしている人が多いとは思っていたけど、外国人にそうは言われたくない。

彼ら、特にこちらに顔を向けていた人は私と目が合い、私に気が付いたとたん、これはまずいと思ったのか、スペイン語で話し始めたのでした。

もう一方の人は向こうを向いていたため、私には全然気が付かずずっと英語で話していました。

私の方に向いている人がなぜ急にスペイン語に替えて話し始めたか、と言うことも何も考えず話続けていたようでした。向こうを向いたままで私のことに気が付いていない女性はスペイン語に替えてしまった女性が急に愛想悪くなったと思ったかもしれませんね。

しかし、彼らのおしゃべりはえんえんと続いていました。

相変わらず日本女性の歩き方について、ついでに日本の悪いことも話し込んでいる様でした。

日本人はずっと畳の上の生活をしていたんだし、韓国人、中国人女性の歩き方、あの足の形に比べても見劣りする…。膝を曲げたまま歩いている…。曲げたままでよくも歩けるものだと思ったりする。

格好よく歩く姿が見えるようになるまでにはまだまだ時間がかかるのでしょうか。

もともと骨格が違うということもあるのかも、ですね。私は何代も何代もかかると思っています。

それにしても何であんな風に歩くことになるのにヒールの高い靴を履くんだろう。今は、若いからいいけれどそのうち膝だけではなく腰まで痛めて困ることになるだろうに。私が若いころにはそんな歩き方をしている女性を見たことがなかったと思うのですが。

それはあれほどヒールのある靴を履いている人がいなかったからでしょうか。


それにしても若い人たち、もう少し何とかならないものですかねぇ。おしゃれなファッショナブルな衣服を着衣していてもあれでは…。自分自身のことは棚に上げて・・・というところがありますが。

着物を着ているときの歩き方、と言うのか内またに歩くのも日本独特なのでしょうか。海外ではそういう歩き方の人を見たことがありません。

ずっと以前、アメリカの友人で息子がpigeon's walkの歩き方をするので医師に相談した、と言っていた人がいました(当時息子さんは4歳でした)。海外ではそれは問題なのかなあ、と思ったことを思い出しました。


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