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唐辛子のお話

1492年、コロンブス新大陸発見、歴史で習いましたよね。

こんなにもおいしい食べ物があふれている私たちの時代では考えられないことだと思いますが、コロンブスは香辛料を求めてインドを目指して船出していきました。

当時、胡椒がどれだけ需要なものだったか、私たちには想像もつかないものではなかったかと思います。つまり、食べ物の味付けは胡椒と塩だけ。肉が腐敗するのを防ぐためにも胡椒を使っていたとか。少々腐っていても当時の庶民は口にしていたのだそうでして。すごい食の世界があったと思いませんか。

当時、コショウは金や銀と同じくらい高価だったそうなので胡椒を見つけられたら相当な利益を得られるとコロンブスは計算したようです。

さて、コロンブスは新大陸で,それまでもあった胡椒を見つけることはできなかったものの、メキシコなどでは数千年前から常用されていた赤いpepperを見つけました。

コロンブスはとにかくpepper を見つけたと言いたかったわけで、それをred pepperと名付けスペインに持ち帰りました。

日本に入ってきたのは江戸時代だそうですが、最初はただの観賞用だったとか。ヨーロッパも同じで、ジャガイモにしても最初は日本同様に観賞用として扱われたそうです。

今でこそ、日本でもそのpepperは当たり前に食べられていて、私も大好きな唐辛子ですが、この香辛料にもそんな歴史があったというわけです。

英語ではchiliと呼ばれています。

コロンブスが持ち帰った様々な食べ物が世界の台所を随分変えていったということ、面白いですね。

red pepperがなかったら、七味唐辛子もないですものね。

ノルウェーではred pepperは使いません。彼らの味覚はマイルドです。そんな唐辛子見たこともないと思います。

北の一番最北の国と手、遠すぎて食文化の中にred pepperが入りこむ余地がなかったのでしょうか。ノルウェー人て食については本当に保守的です。他の国の食べ物なんか味わってみたいなんて思わないのが主流だと思います。

ところで、韓国と言えば唐辛子と思ってしまいますが、この国では唐辛子は毒と思われていたらしく長く使われていなかったそうです。冬の厳しい韓国では靴などに入れて防寒用に使われていたそうです。それが食用として使われるようになったのは19世紀かr20世紀にかけて、ほんのちょっと前ですよね。

一説によると、韓国では塩が高価だったため、塩の代わりに漬物に唐辛子を使ったというものがあるとか。唐辛子の登場で韓国の料理はかなり影響を受け、今や韓国料理=辛い料理、と言うイメージが出来上がってしまっているくらいに。

ソウル近郊にある民俗村に行くと一昔前の民家軍の軒先に畳2畳の上に真っ赤なトウガラシが干してあったりして私としては驚いたのを覚えています。

韓国に旅してうれしいのはたくさんの種類のキムチが食べられること。喫茶店でさえコーヒーが出てくる前にキムチが何皿か供されたりするんですものね。レストランだと6種類くらい出してくれてメインが出てくる前につまんだり・・・。おかわりだってOkなんですよね。うれしい限りです。私の好きなのはいかキムチ。

ちなみに中国でも唐辛子はほとんど食用とされず唐辛子を使った料理が多い四川料理でも18世紀の料理書には唐辛子は出てこないのだとか。中国で唐辛子があれるようになったのは、19世紀以降のことだそうです。歴史は浅いということですね。

今日本で最も人気のある漬物の一つが白菜キムチです。韓国で唐辛子が香辛料として使われるようになったのは19世紀から20世紀であり、さらに韓国において今のようにラグビーボール状の結球白菜が食べれるようになったのも19世紀から20世紀にかけての時代だそうです。

世の中、以前にもまして激辛の食べ物が増えてきたようで、おなかの方はどうなんでしょう?食べれますか?

どこの国だったか最近そんな激辛の食べ物は国の方針で禁止になったとか聞きましたが。

韓国で巻きずしの上にもビビンバソースみたいなソースをかけて食べている人たちを見て驚いたことがあります。せっかくのお寿司の味が台無しになると思いませんか?

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