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ライフキャリア設計 - 自分に嘘はつきたくない【ポジウィル体験記】#05

2023/07/08 (土)
POSIWILL CAREERの5回目の面談。
今回はライフキャリアについて考えるという面談でした。

【現在の悩み】
自分のやりたいこと、興味のあることが分からないままプログラマーへ就職してしまい、プログラマーとしてやっていくのが厳しくて逃げるようにテストエンジニアに転職したが、結局モヤモヤがありながら働き続けている。
キャリアが迷子状態になっている。
【ポジウィル受講後のゴール】
自分はどうありたいか。どんな職場環境が良いのか言語化できること。
【思考の癖】
「人目を気にする」「人と比べる」「すぐ諦めてしまう」
これは「フロイトの防衛機制が働いている」から悪いことでは無い。
自分の強み】
自己表現ができる
・人やものを見て理解を深めることができる
・人やものを見て観察した上で関わり方を柔軟に変えていくことができる
・自分が得たいものを得ようと際限なく努力することができる
自分のモチベーションの根源】
人から認められる(承認欲求)
・興味関心がある
・目的が明確になっている

前回のお話はこちら ↓


面談前に

面談前に少しだけ相談したい内容があることを杉山さんにチャットに送った。プライベートについてだ。自分はコロナ禍になってから完全にインドアになり、オンラインゲームにハマった。そこでいつしか様々な人との交流があり、職場以外で社会人になって初めて友達ができた。
友人達は自分より年齢が上なのもあり、考え方が自分よりちゃんとしていて勉強になることも多い。そんな日々の中で悩みが出てきた。

相談したい内容というのは、自分は自分に嘘付いてまで友人や周りの人に合わせようとしてしまう癖がある。ということだ。
杉山さんは快く相談に乗ってくれた。面談時に15分程お時間をいただいてお話をした。

自分はそもそも今やっているゲームが正直苦手だった。
ゲームはRPGなのだが、自分はアクションゲームが好きなので系統が全く違う。そして、高難易度コンテンツと呼ばれるものに挑戦するにあたって事前にギミックを勉強しておかないといけないのだ。
別に誰に強制されるわけでもない。嫌ならやらなければいいじゃんって話なのだが、一緒に遊んでいる友人からこれやろうよ!と言われて断れなかった。次第に足を引っ張っている自分が嫌になり、自己嫌悪に陥る。それで周りに気を使わせてしまう負のループだ。ゲームをやらない人にとってはじゃあゲームなんて辞めればいいじゃんって話だと思うが、当人にとっては結構悩んでしまう。

杉山さんからは「”何かを一緒にやる友達がいる”というところに価値があり、他のところでも”それ”が作れたら今の悩みは解消されるのかなと思いました。」と杉山さんなりの見解を言ってくれた。

そして杉山さんも自身の話をしてくれた。
中学・高校時代はヤンキーの人と行動を共にしていた時期があって、でも自分自身は心の底からその人達と付き合っていきたいかって思うとそうではなかった。なぜならその人達の行動によっては、人に迷惑掛ける事もあったそうで、杉山さんはさすがにそれは良くないんじゃないかと思う事が何回かあったみたいだった。
でもその人達から離れたら自分に居場所が無くなっちゃうんじゃないかと思うと離れるのが怖かった。

この原因は依存先が一つしかないから、もしそこから離れたら自分に居場所が無くなってしまうんじゃないかと思ってしまうからだ。
この原因を解消するには、他にも居場所が作れたら居場所が無くなってしまうという恐怖が無くなるんじゃないか。というのが杉山さんからのアドバイスだった。

業務の棚卸

面談に戻り、業務の棚卸の宿題を事前に杉山さんに見てもらっていた。
その中で「レビューをしてもらう」事がしんどい(嫌い・苦手)という事を記載したが、ここを深堀りしていくと間違いを指摘されて信用を失う = 嫌われるのが怖い。
業務でミスして嫌われるのが怖い。怖いからやらない。極力自分は手を挙げて積極的に仕事をしない。上司や顧客に対しても対立が怖いから意見に従う。そんな風に仕事をしてきたのだ。
この嫌われるのが怖いというのが上記でも言っていた悩みにも通ずるところがあるのだろう。

「嫌われるのが怖い」という考え方がずっとあると自分を出せなくなってしまい、自分が心苦しいけど、依存先に依存せざるを得なくなってしまう。

杉山さんからの言葉がクリティカルヒット。
うっ・・・確かにその通り・・・。

未来の話

キャリア実現プランの中で自己理解、キャリアの方向性や未来の転職活動の話を進めるにあたって、転職活動で例えば来年上手く行って働けたってなったってそれが幸せなのか?ってなるとそうではない。
そこには間違いなく新しい業務内容や人間関係があり、そこの関わり方や居心地の良さを人間は求めているので、そこを主体的に満たしに行かないと充実感は得られない。職種が人間を幸せにするわけでは無い。
流されたり、嫌われたくないって思いがあると自分の意思とは反対の事をし続けて自分を苦しめてしまう事になる。これだけは避けたい。

杉山さんから、「これからの生き方、自分の人生の時間の使い方を今までと同じような使い方をするか、それともちゃんと自分のやりたいことに時間を割く。自分が人に合わせてしまう捉え方、思考の癖があるけども、それを自覚しながら軌道修正して軽減していって自分の思考の癖をコントロールしていくような人生を歩みたいか、これは決めの問題であり、そしてこれはどっちが良い悪いの判断は無く、今まで通りの考え方で生きるのも良いし、逆にちょっとでも自分が生きやすくなるキャリアや時間の使い方を身に付ける努力をする、そのターニングポイントなんでしょうね」と。

そんな言葉を受けて、なんの為に高いお金を払ってPOSIWILL CAREERに申し込んだんだって思い返した。自分を変えたい為だろう。
今まで流されて人目を気にしてやりたくもない仕事をしてその中でも上司や部長の目を気にして必死に出世しようと頑張って空回りして落ち込んできたんだろうって。そんな自分を変えたいから申し込んだんだろって。

私は「自分に嘘は付きたくないです」と答えた。
そう、仕事だけじゃなく、プライベートや人生全てに置いてちゃんと考えなきゃいけない。もう20代後半だ。本気で考えよう。改めて感じた。

いきなり自分を変える必要は無い

杉山さんと話して、人生観について改めて浮き彫りになった課題に対して、杉山さんからは「いきなり自分を変える必要は無いですよ」と言われた。
なぜなら、今持っている価値観って自分がこれまで積み上げてきた価値観であって、それを無理に変えようとすると今までの過去を否定することになってしまい、余計に自信が付きにくくなってしまう原因となる。

だから、今はまずは事実を受け止める。
次にその事実を良い悪いで判断しない。

「自分はこんな捉え方をしている!ダメな奴なんだ・・・」

と思うのではなく、シンプルに

「あ、今自分ってこう考えているんだ。」

と考える。別に悪いこと思ってても良いんだ。

「あ~あ、なんかこれやったけど、時間の無駄だったな」
「なんかこれやってみたけど、つまんなかったな」
ってみんなが「楽しい!」「ありがとう!」「また行こうね!」って口頭で行っている中で、こんなことを思っている自分を否定しなくても良いんだ。
上っ面で「うん!楽しかった!」って言ってしまえばいいんだし、他の人も本当はどう思っているのかなんて分からないんだから・・・。

そして、事実を見た時に改めて自分ってどうしたいんだっけ?って立ち止まって考えてみる。
行動や捉え方を少しずつ変えていく。いきなり変えなくてもいい。

例えば今回の自分の悩みで行くと

【悩み】
興味の無いゲーム内コンテンツに友達に誘われたから無理にでも付いて行っても楽しくなく、友達は楽しい!って言っている温度差で辛くなってしまう。

【改善】
① 事実:友達と遊ぶのが好きだけど、ゲームのコンテンツ自体に苦手意識がある。
② 本音:友達は楽しいって言っているけど、自分にはその気持ちが分からない。苦手なんだ、楽しくないんだ、興味無いんだ。でもそれで良いんじゃない。
③ 行動:友達の誘いに気分が乗らないのであれば思い切って断る。そういったコンテンツを極力減らしてみる。
※なんで"極力減らす"で"0"にしないかというと、そこに"友達"がいるから、いきなり無くすと不安になってしまう。ちょっとずつ量を減らしていこう。
反対に、別のコミュニティを作ってみよう。とか恋愛に向けて行動していこうとか行動する事で変わるきっかけを作る事ができる。
この大きな一歩が「自分が新しい行動をしている事をしている」という事自体に価値を感じる事ができれば経験・自信が付いてくるようになる。

逆に悩み(本音)を仲の良い友達に打ち明けるのも手だ。
自分の弱い部分を事前に教える事で相手とさらに仲良くなる可能性もあるし、打ち明けて受け入れてもらえる事で、あぁ自分の悩み(弱み)を相手に見せてもいいんだ。って認知にもなってくる。この土台が出来上がれば次の行動にも移しやすく、自信にも繋がってくる。
弱みを相手に打ち明けるのはかなり勇気がいるが・・・笑」

認知行動療法

上記の改善方法を「認知行動療法」と呼ぶ。
杉山さんから以下の図を共有してもらった。

認知行動療法のモデル図

「気分・感情」と「身体反応」は意図的に変わりにくいが、「認知」と「行動」は意図的に変える事ができる。これを変えていくことを「認知行動療法」と呼ぶ。

・「認知」的アプローチ
こんな考え方があるんだ。とか自分とは違った考え方を受け入れてみると言った「認知」をする事で気持ちが和らぐ。
・「行動」的アプローチ
自分がいつもやりそうな「行動」を少し変えてみる。普段行わないような「行動」をやってみる事でその結果から違った「認知」が生まれる。または普段行わなかった事をする事で自分はこういったこともできる!といった「認知」も生み出すことができる。

例えば、友達と何かする事が好きでもゲーム自体は苦手ってなっている場合、極論でそのゲームはやらなくも良い。
なぜなら自分の好きなゲームに今やっているゲームと同じような感性を求めるのは永久に不可能だからだ。パワハラ上司にパワハラされているのに好きになろうとするのと一緒で、難易度が本当に高い。
でも、自分の「思い込み」で嫌な気持ちになっているなら「違った捉え方」をして「認知」を改めて捉えなおすのもアリ。全てに当てはめる必要は無く、自分が生きやすいように「認知」「行動」を変えていく「捉え方」を認知行動療法と呼ぶのだ。

ライフ設計キャリアワーク - 人生の軸

ここまでで改めて宿題に出されていた「ライフ設計キャリアワーク」での人生の軸を確認してみた。
自分は以下のように記載していた。

・自分に嘘を付かない。
・自分が納得できる幸せを手に入れる。

確認してみて、杉山さんからは「ユウタさんらしいと思います」と言ってくれた。嬉しかった。

一方で、こんな大層な軸を掲げている癖に他人に合わせてしまう、自分の優先順位を低くしてしまう傾向があるが、自分も大事っていう矛盾を抱えている事も打ち明けた。
杉山さんの解釈としては、優先順位を低くしてでも自分を守ろうとしている。だから自分が大事なのは変わらない。嘘を付かないと言いつつ、自分に嘘を付いてでも自分を守って大事にするメカニズムなんじゃないかと言ってくれた。

いいんだ。エゴでもいい。
ありのままの自分でいい。必ず自分の納得できる幸せを手に入れる。

今回の学び

・職種が人間を幸せにするわけでは無い。
・認知行動療法:事実を受け止め、否定せず、行動を少しずつ変えていく。
「認知」や「行動」を少しずつ変えて「捉え方」を変える。
・自分の人生の軸
自分に嘘を付かない。
自分が納得できる幸せを手に入れる。

次のお話はこちら ↓

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