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FACTFULNESSを英語で読んでみよう~Introduction編~

こんにちは。岩下です。

今調べたら前回投稿が2019/11/30だったので、約10ヶ月ぶり。大変ご無沙汰しております。

ちょっと今さら感もありますが、ビル・ゲイツも絶賛していたというFACTFULNESSを読み始めたので記録がてら、書いてみようと思います。

なにしろ今さら感があるので、ひと工夫して日本語じゃなくて英語で。

今日はIntroductionだけです。

Introductionには13個の質問、世の中の人たちがどれだけ事実とは異なるように世界をみているかを詳らかにする質問(つまり、多くの、いやほとんどの人がたくさん間違える質問)がいきなりずらりと並びます。

1. In all low-income countries across the world today, how many girls finish primary school?
A: 20 percent
B: 40 percent
C: 60 percent

質問を日本語にしてみると、「今日の全ての低所得国において、どのくらいの女の子が小学校を卒業しているでしょうか?」という感じです。

さてどうでしょう。

もう一つだけいっちゃいましょうか。

12. How many people in the world have some access to electricity?
A: 20 percent
B: 50 percent
C: 80 percent

こちらは「世界で電気を利用できる人はどのくらいいるでしょうか?」です。

こんな質問が13個。うん、よく知らないけどこんな感じじゃないかなという風に答えていく3択の質問が続いていきます。

全然わからなくても、間違っていても心配することはありません。ここからFACTを見つめればいい、というそういう本です。

実際、文中にも2015年のダボス会議でプレゼンしたときに聴衆だった世界の企業家、研究家、活動家、ジャーナリスト、国連の上位職員相手に同様の質問をしていて、「そこで観客が正解を知っていたらどうしよう、この後のプレゼン資料が台無しだ」という心配が杞憂に終わったというエピソードを紹介しています。

正解が気になる方は、、、ぜひFACTFULNESSで確認してみてください!一緒に読みましょう!

とにかく、FACTFULNESSはここから、いかに多くの人の現状認識が事実とかけ離れているかを確かめるところから話が始まります。こういった質問の正解率は3択をランダムに選んで得られる期待値(1/3ですね)よりも悪く、チンパンジーにA, B, Cとそれぞれ書いたバナナを選ばせた結果より悪いと筆者は表現しています。

ランダムよりも結果が悪いということは、間違った情報をベースに判断をしていることが(何らかのバイアスがかかっていることが)示唆されますね。

しかしこのままでは悔しいじゃないですか。

Why Don't We Beat the Chimpanzees?

と筆者は言います。チンパンジーに負けてられないでしょ?と。

だいたいIntroductionはこんな感じです。本編を読みたくなってきたでしょうか?

サピエンス全史やホモ・デウスなどのベストセラーで有名なユヴァル・ノア・ハラリさんなんかの著作を読んでも思いますが、海外のアカデミックな人たちの書く文章が予想よりもずっと自身の体験や具体的なエピソードと結びついていることにはいつも驚かされます。僕は割と何でもすぐ忘れるタイプなので、思い出話をしたり、当時のことを細かく描写したりするのは苦手で、あぁこれができたら便利だろうなと羨ましいです。

コアになる主張内容ももちろんなんですが、語りの完成度が高いんですよね。もっともこれには良し悪しあると個人的に思っていて、ハリウッド的といえばハリウッド的というか、あぁ、これは訓練された結果で定石通りにやってるやつだな、という一種のつまらなさも感じてしまったり。

アルマゲドンとか観てるときに、どうせ泣かせてくるんでしょ、はいはいわかってますよ、どうせ泣いちゃうんだよ、はい泣きましたー。みたいな。ちょっとその流れにのせられるのがムカつく感じはありますが、技術としてできると役立ちそうではありますよね。

ちなみに、13個の質問、私は何と10個正解でした。チンパンジーに勝った!へへん、思い通りには行かせないぜ!(こういうところでちょっとだけムカつく感じにやり返した気持ちになれるのです)

はい、今日はここまで。

どうもありがとうございました。

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