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素直な自分を出すことは怖い。でもそれでいい。

相手のことを心から信頼して、本当に素直に自分の弱みを出せる人っていますよね?そんな人のことを羨ましいなぁと思ったことはありませんか?
ある意味すごく勇気のあることだと僕は思います。
僕はなかなかできなかったから、大人になってもこれができる人って本当にすごい。

きっと、子どもの頃は誰もが出来ていたことなんだと思います。
しかし、大人になるにつれて、自分以外の人との関わり合いの中で、「こういう自分じゃないと認められない」という固定概念を僕らはいつしか持ち始めます。そして、この固定概念は、やがて社会の中で生きていく上での自分のペルソナになり、それは自分を守ってくれる一方で、何か人生に大きな変化を起こそうとする際に、必要な試練を与えてくれる存在にもなっていくのです。


【人生のゴールは一体どこ?】

あなたを何のために生きていますか?どこを目指して日々頑張っていますか?

・・・とても難しい質問ですよね。

考えれば考えるほど、人間ってそもそも何なのよ?宇宙って一体何?的な、先の見えない話になってきます。
このあたりについて考察するには、老子などを読むといいのかなとは思いますが、こういった、生き方を考えさせられる名著たちは、ある意味”完成形”なんですよね。
世の中には、人生の教訓になるような先人の教えがすでにたくさんあるにも関わらず、それらを書いた人たち自身が人生を達観してから書いてくれているので、今まさに葛藤の中にある人にとっては、すごく遠い話になってしまっていると思うんです。
(ただし、生きていくのがあまりに辛い時は、そんな心を安らかにしてくれる効果は十分あると思います。)

きっと先人たちも、その領域に行き着くまでには、数々の苦労を乗り越え、酸いも甘いもたくさん経験してきているはずです。ということは、どんなに素晴らしい教えも、結局のところ自分自身が十分な経験を積まない限りは、本当の意味で理解することは難しいんだと思います。
だからこそ、僕らはいきなり正解を得ようとするのではなくて、人生を最高に充実させていくための”過程”を経験し尽くす、もっと言うと、味わい尽くしていけばいいんだと思います。

かく言う僕自身も、まだまだ人生の旅の道半ば。これまでたくさんの人たちの自己実現をサポートさせてもらってはきましたが、あくまでたくさんの人生の”過程”に寄り添わせてもらっただけだと思っています。

というわけで、僕はまだ”正解”を綴ることはできないので、その”過程”の中で、僕が得てきたものを大事なことをお伝えしていきますね。


【怖がりでもいいんじゃない?】

否定されるということは本当に辛いし、悲しいです。
そして、だんだんその経験が増えていくと、僕らはなるべく否定されないようにと、他の人に対して”自分を調整”して生きていくようになります。

大人になればなるほど、調整が必要な場は増えていきます。
入試とか、就職活動とか、仕事の人間関係とか、場合によっては家族や友人といる時すらも。
否定されないように、仲間外れにされないようにって、怖がり続けて、必死に調整を続けていきます。

いつしか自分が調整していることにすら気づかなくなる人も少なくはありません。
それが社会の中では正しいから。それが当たり前だから仕方ないと、呪文のように自分に言い聞かせ、”怖り続けていた素直な感情”を心の奥底に押し込んでいきます。だって、その方が安心だから。”みんなと違うという不安”を感じている方がむしろ辛いから。


・・・と、ここまで書いてきましたが、
この内容がなんとなくわかる時点で、あなたの感情はとても豊かに躍動中ですので、何も問題ありませんよ。
現在進行形で、他の人から否定されることに恐怖を感じていたり、今の働き方や人間関係などになんだか違和感を抱いていたりすると思います。

それ、むっちゃくちゃ大事な感情なので、どうか蓋をしないであげて下さいね。

実は、僕自身も、自分の得た”安心な立場”を保つために、誰かに合わせて、やらなければならないことをやって、自分のことも周りのこともなるべく感じ取らないようにと日々淡々と生きていた時があります。
あの時ほど自分に無気力さを感じたことはなかったですね。

感情は、自分が心豊かに暮らしていくための大事なエッセンスです。
恐怖も違和感も、あなたがあなたらしく生きていくことを諦めていない何よりの証拠なんですよ。


【さぁ、自分らしさを活かして生きていく道へ!

恐怖や違和感を抱き続けてきた人にこそ、これからの時代で自分らしさを活かして活躍していける可能性が大いにあると僕は考えています。

人に対して恐怖を強く感じている人ほど、人に喜んでもらえるような仕事のスキルやコミュニケーション能力などを身に着けられます。
現状に違和感を強く抱いている人ほど、新しい道への第一歩を踏み出す決意を持てるようになります。


まずは、どんな風に生きていきたいかを決めること。これはとりあえずざっくりでいいです。自分の抱いていた違和感にフォーカスすると、自ずとこんな生き方がいいなぁというものが沸いてくるでしょう。
同時に、こういう生き方はイヤだなというイメージが明確になっていれば、後戻りすることなく、どんどん前進していけるようになるでしょう。

そして、具体的に何から始められるかを考えましょう。最初から大好きなことが仕事にできたらそんなに最高なことはないと思いますが、いきなり理想通りにとは、おそらくいかないでしょう。
まずは、自分のできることの中でも、興味関心が高いもの、それを実行したあとに喜びが多いものなどを選ぶと良いかもしれません。

例えば僕の場合、安定したお金や所属を得るために、言われたことややるべきことを我慢してでもやる、という生き方が絶対的にムリでした。
そもそも会社などに就職するという選択はしませんでしたが、いくらフリーランスとしてやっていても、ラジオ局で番組を持ち出すと、不思議とそこにはある程度の義務感が生まれてきました。最初の1~2年目はとにかく必死。そもそも言われたこともできませんでしたから、早く一人前にならなければと食らいつくように頑張っていたと思います。
それでも、なんとかそれなりにスキルを習得し、完璧とはいかないまでもやるべきことをこなせるようになると、ようやく少し周りが見えるようになりました。そして、感じました。
「果たして、自分はこのままでいいのだろうか?」と。

集団の中で、いつの間にかそのルールの中にはまり込もうとしている自分になりかけていることに気づいてしまったのです。
違うな、このままじゃいけないと思い、変化を起こしていくために自分に何ができるかを真剣に考え始めました。

幸い、僕にはラジオ局の所属とは別で、独自で行っていた司会業がありました。当時はまだ事業規模こそとても小さかったですが、ここならば制限もあまりないので、自分の描いたビジョンを少しずつ実現していけるかもしれないと考えました。

せっかくみんな一生懸命頑張っているのであれば、もっと人と人とが、お互いの心を偽らずに関われたら、みんなが心地の良い空間で仕事ができるし、お互いのことを思って協力し合うことで、さらに良いものを生み出していけるはずだ、と。

そんな想いを、司会としてステージ上から発する言葉の中に、関係者の方々とのコミュニケーションの中に、少しずつ少しずつ込めていきました。

コツコツ続けていくと、だんだんリピートとご紹介で仕事の依頼を頂くようになり、それに伴い、有難いことにギャランティも上がっていきました。好きな人たちとの現場が増え、お互いをけん制するような気持ちの悪いコミュニケーションもほぼしなくて良くなりました。

こんな感じで、僕自身も最初から理想的な働き方ができていたわけではありません。司会業の中にも、言わなければならない言葉などの義務はもちろんあります。なので、初めのころは、全体の10パーセントくらいしか、自分の本当に言いたいことは、言えてなかったと思います。
でも、その部分が人に喜んでもらえるようになると、だんだん自分の”好き”の割合を増やしていくことができるようになります。

人にたくさん喜んでもらえて、自分の”好き”もだんだん増えていくような働き方、なかなか良くないですか?


恐怖や違和感を抱き続けた人こそ、こんな働き方ができるんです。

つらい思いをたくさん経験している人ほど、他の人の感情にも寄り添うことができるから、
たくさんの人たちが、自分らしく生きていくための力を分け与えられるような存在になれるんですよ。



~無工夫、平素に在れ~

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