見出し画像

人生初の茶会

はじめまして。2025年現在、某理系単科大学に在籍している大学生のYusukeと申します。本記事では、人生初の茶会を経験しましたので感想と学びを述べたいと思います。

去年に半年ほど留学していたのですが、その時に僕は日本人にも関わらず”日本の文化を何も知らない”なと思いました。

そんな中、色々とご縁があり日本の伝統文化である『茶道』を経験する機会に恵まれました。

※僕は『茶道』に関して、前提知識0のど素人なので間違っている事を言っていたらすみません…


まず、入り口につき次第”流派はありますか?”と聞かれました。

流派...?

僕は個人投資家でもあるので、ファンダメンタル分析,テクニカル分析,センチメント分析の事を聞かれているのかと思いましたが、違いました。

調べてみると、茶道には表千家(おもてせんけ)裏千家(うらせんけ)武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)などの流派があり、この3つを総称して三千家というとのことです。

それぞれの特徴は

• 表千家: 地味な着物を好み、お抹茶は泡立てず、所作が控えめで伝統を重視

・  裏千家: 華やかな着物を好み、お抹茶を泡立ててまろやかに仕上げるなど、開放的で現代的な特徴がある

•    武者小路千家: わびさびを重視し、簡素な茶室装飾と合理的な所作が特徴で、最も保守的とされる

とりあえず流派はないです。と答えました。
(何のために聞かれたのかは分かりません)

建物に入るなり、僕の好きな和の空間が広がっていました。


前述した通り、日本文化を僕は詳しくは知らないですが、和の空間や間の考えは好きです。

家を建てるなら「和モダン」と決めているくらい好きです。

僕の家にある間接照明もついでに自慢させてください。

ワンルームの部屋に設置してます


話を戻して、いよいよ茶道の中身に入っていきます。

一般的な茶道の流れは

1.濃茶 

1.亭主(茶事や茶会を主催するホスト役)から一つのお皿に乗せられた全員分の菓子が出され、順に自分の懐紙(茶道では菓子を取り置いたり、茶碗や指先を拭くために用いられる)に移してからいただきます。
※一人一人に持ってきてくれることもある

2.濃茶は一つの茶碗で同席する全員分を点て、同じ茶碗を回し飲みします。亭主が最初に正客(主賓)へ差し出し、正客が「お先に頂きます」と後客(次の人)に声をかけて飲み始めます。
飲み終えたら『どうぞ』と次の人に言い、渡していきます。

3.茶碗は正面を避けるため時計回りに45度ずつ2回(計90度)回してから飲み、飲み終えたら人差し指と親指で飲み口を軽く清め、その指先を懐紙で拭います。

4.その後、茶碗を手前から向こうへ半回転ずつ2回(計180度)回して元の向きに戻し、静かに置きます。

2.薄茶

大体の流れは薄茶同様です。

異なる点は

1.濃茶は茶碗を回し飲みするのに対し、薄茶は1人一つの茶碗が渡されます。

2.雰囲気の違い
濃茶→厳粛な雰囲気。儀式的で改まった席に用いられ、茶葉も高級なものが使われます。

薄茶→カジュアルでリラックスした雰囲気が特徴です。日常的な茶会や会話を楽しむ場に適しています。


感想/学び

僕の感想と学びは大きく2つです。

1.茶道はマインドフルネス要素を含む

「今ここに集中する」というマインドフルネスの本質は、茶道の精神にも通じるものだと感じました。一連の動作は「作法」と呼ばれ、形式化された行動パターンとして定められています。

お茶を頂く側の人間は、これらの作法を行いながら、茶を点てる人の所作や、他の人がお茶を飲む姿を静かに見守ります。また、茶室の雰囲気を感じ取りながら、その空間に集中します。茶道は、まさに「今ここ」に心を向ける時間そのものだと感じました。

2.感性を磨く
この写真に映る花瓶は千利休が使っていた?花瓶だそうです。

枝と花の配置が絶妙で美しい…!!

by 隣にいた人の独り言

もはや、ここら辺の話は”言語化が難しい感性”の話だと僕は思っています。

僕が和が好きなのは”落ち着くから”な訳ですが、どの点が具体的に落ち着くのかを言語化するのは極めて難しいです。

間接照明の暖色は副交感神経を活性化させて、リラックス効果をもたらすと科学的に説明できる部分はあるものの、その他の多くは直感のようなものが関係する感性だと思います。

つまりは”なぜか好き”という感覚です。

“世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」”という書籍がありますが、エリートに限らず僕らの生活の中には『直感のようなものが関係する感性』を使って意思決定している場面が割とあると思います。茶道ではそういう感性を磨けるのではないだろうかと思いました。

もちろんこれ以外にも茶道の作法や流派といった学びはありました。
非常に有意義で濃茶なみに密度の濃い時間を過ごすことができました。
このような素晴らしい機会に巡り会えたことに感謝いたします。


以上



最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。
僕のnoteが読者の皆さんにお役立てできますと幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!