【新刊書籍案内】鈴村裕輔『政治家 石橋湛山』(中央公論新社)

来る9月10日(日)、私の新著『政治家 石橋湛山--見識ある「アマチュア」の信念』が中央公論新社の中公選書の一冊として刊行されます。

本書は1946年の第22回総選挙への立候補に始まる石橋湛山の政治家としての歩みに焦点を当て、1956年の自由民主党総裁選挙やその後の組閣人事から退陣に至るまでの経緯、さらには日中国交正常化への取り組みや朝鮮戦争によって石橋が政治上の理想論者から現実主義者へと変貌する様子などを検討しています。

目次は以下の通りとなっています。

第一章 政治家・石橋湛山の誕生
第二章 運命の七票ーー一九五六年の自民党総裁選
第三章 明暗を分けた閣僚人事
第四章 「私の政治的良心に従います」--65日間の内閣
第五章 日中国交正常化への努力
第六章 理想主義者から現実主義者への転回
終 章 晩年の石橋湛山

今年で没後50年を迎え、来年は生誕140年目を迎える石橋湛山の政治家としての活動に焦点を当てた著作としては、これまで筒井清忠先生の『石橋湛山――自由主義政治家の軌跡』(中央公論社、1986年)、増田弘の『石橋湛山――リベラリストの真髄』(中央公論社、1995年)及び『石橋湛山――思想は人間活動の根本・動力なり』(ミネルヴァ書房、2017年)があります。

これらの重要な著作の成果を批判的に踏まえつつ、これまでの研究が取り上げてこなかった政治家としての石橋湛山の全体像に迫るのが本書です。

刊行のあかつきにはぜひとも手に取ってご覧ください。

<Executive Summary>
Book Announcement: Statesperson Ishibashi Tanzan (Yusuke Suzumura)

My latest book "Stetesperson Ishibashi Tanzan" will be published from Chuokoron-Shinsha on 10th September 2023. In this book I examine the efforts and achievements of Ishibashi Tanzan as a statesperson.


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