過去最多の件数となった都知事選の政見放送にわれわれは何を望むか

昨日から東京都知事選挙の政見放送が始まり、NHK総合テレビ、NHKラジオ第1、MXテレビ、TBSラジオの4局で放送されています。

今回は立候者が56人と都知事選挙としては過去最多であり、その中から52人から政見放送の申し込みがありました。

立候補者数とともに政見放送の申込者数も過去最多となったため、政見放送の開始から2日経っても全ての候補者の最初の放送が終わらないという異例の事態となっています。

有権者にとって、こうした状況は史上最多の候補者を数える今回のと知事選挙の弊害の一つです。

一方、政見放送は過去の実績や知名度の有無にかかわらず、選挙公報とともに、一人ひとりの候補者に平等に与えられた機会に他なりません。

それだけに、それぞれの主義主張や信念はあろうものの、政見放送を申し込まない候補者は当選のための最善の努力を行っていないことを示唆します。

また、各候補者には自らの都政に対する知見や政策を視覚や聴覚を通して訴える格好の機会である政見放送を有効に活用することが願われます。

あるいは、都民の福祉や生活の向上に直接資することのないような話題に貴重な時間を費やさないことも、限りある機会を最大限利用するという観点からは重要な態度となります。

様々な点で異例の状況となっている今回の都知事選だけに従来の選挙の常識や慣行と異なる点は、これからもしばしば生じることでしょう。

それだけに、各候補者にはその行動が都民にとって有益であるか否かを見極める見識が求められるところです。

<Executive Summary>
What Is Our Demand for the Candidates of the Election for the Tokyo Governor's Campaign Broadcast? (Yusuke Suzumura)

The Campaign Broadcast of the Election for the Tokyo Governor starts on 24th June 2024. On this occasion, we express our demand for all candidates to this important opportunity for us to obtain enough understanding of their policies.

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