都知事選最初の週末は有権者に何を伝えるか
7月7日(日)に投開票される東京都知事選挙は、6月22日(土)、23日(日)に告示後最初の週末を迎えました。
現職として3選を目指す小池百合子候補は八丈島で告示後最初の街頭演説を行い、最も有力な対立候補である蓮舫候補は渋谷区のハチ公前広場で演説しました[1]。
小池百合子候補も蓮舫候補も、どちらもかかわりの深い自民党や直前まで所属していた立憲民主党の推薦を受けていないという点で一致しています。
その一方で、前者は自民党の重要な支持基盤である漁村や農村を取り込むために八丈島を最初の遊説先に選び、後者は旧民主党以来の「都市型政党」の名残を残す、都心部を重視する選挙活動を踏襲するかのようにハチ公前で演説を行いました。
各陣営の選挙活動を眺めると、推薦の有無にかかわらず、それぞれの選挙に臨む様式の一端が窺われ、大変興味深いものです。
それとともに興味深いのが、選挙ポスター掲示板です。
何故なら、公職選挙における各陣営の資金力や動員力を含む組織力を直感的に知るためには、各候補者のポスターが選挙ポスター掲示板にいつ貼られるかを確認するのが簡便だからです。
公示日もしくは告示日に貼られている候補から最後まで空欄のままの候補までいるのは、どの選挙でも示唆に富むものです。
それとともに、過去最多の56人が立候補した今回の東京都知事選挙も、告示日当日の午前中にポスターを貼り終えている候補者から、最初の週末を終えても依然としてポスターが貼られていない候補者まで様々です。
それだけに、近所の掲示板に各候補者のポスターがいつごろ貼られるかは大いに注目するところです。
[1]支持訴え、離島へ街へ. 毎日新聞, 2024年6月23日朝刊18面.
<Executive Summary>
What Is the Meaning of the First Weekend of the Election for the Tokyo Governor for the Voters? (Yusuke Suzumura)
The 22nd and 23rd June 2024 were the first weekend of the Election for the Tokyo Governor. On this occasion, we examine the meaning of these days for the voters.
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