『没後50年 藤田嗣治展』を観た(2018/9/29)
おかっぱ頭、丸眼鏡にちょび髭、画家自身の視覚情報が強烈に記憶に残りやすい藤田嗣治。レオナールフジタの名前の方が有名かも。
猫好きというのも有名。
この展覧会では藤田嗣治の没後50年の節目という事で、フランスを中心とした欧米の美術館の協力を得て、初来日の作品や、表に出てくる事の少なかった作品も展示。
『フジタの画業の全貌を解き明かす大回顧展』という謳い文句も魅力的。
藤田嗣治と言ったら、私は乳白色・裸婦画というイメージが強いかったけれど、展覧会で初めて観た30代以降の生命力漲る鮮やかな色合いの作品がとても魅力的だった。
日本画的要素を組み合わせてみたり試行錯誤している過程が分かりやすく展示されていて、画風の多彩さも印象的だった。
年代毎に展示された自画像も、冴えない画学生から売れてからは一気に自信に満ち溢れた色気のある表情に変わっていて面白かった。
会場:東京都美術館
期間:2018年7月31日~10月8日
入場料:1600円