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僕は今日からメキシコの漁師だ!!!

フリーランスの猿渡です!「自分のやりたいことを実現し幸せに生きていく」をテーマにまずは自らが好きな様に生きて経験を皆さんに伝えています!

皆さんの肩書きってなんですか?!

〇〇のインフルエンサー
〇〇のセールスマン
〇〇のライター
〇〇の経営者

肩書きというものは
業界+ポジションによって語られることが
多いのではないでしょうか。

僕の肩書きはなんなんだろう?

ある日そんなことを考えていた時にしっくり来るものがないことに気がつきました。

それではいかんと今回は自分の肩書きが何かを考えてみたお話を書いてみます。

それではどうぞ!!!

<自分の肩書き>

海外に出てみると意外にも多くの日本人がいる事に気がついた。

駐在員として働いている方や現地企業に就職している方、現地で起業している方などもいろんなパターンがあって中には自由に旅をしながら生活をしている人も珍しくない。そういう人を見るといつも僕の心の中の和田アキ子が「あなたは何をされている方なの?」と質問している。

今ブラジルに来て数ヶ月経つがいろんな方にお会いしてきた。僕もまたその度皆さんから「何をされている方なんですか?」と聞かれてきた。

それもそのはず。
年齢は29歳で独身。留学生かと聞かれれば学校には通っていないと答え、駐在員として来たのかと言われれば固定の仕事はないと言う。では旅人かと聞かれればやるべき仕事が一定あると言う。

相手の心の中の和田アキ子が首をかしげる。

そんな時に僕はいつも「フリーランスです!」と回答をしている。

一見真っ当な回答をしているようにも見えるがこれではまるで回答になっていない。なぜなら相手が理解するまでにもう一段階因数分解が必要なのである。

何のフリーランスか?

そう聞かれると実は少し困ってしまう。僕はこれまでのキャリアを活かして現時点では

・セールスコンサルティング
・営業代行
・採用支援
・コーチング
・資料.Webサイトの制作ディレクション
・案件と人材のマッチング
・転職.働き方のキャリア相談 などなど 

これらの仕事を行なっている。中には報酬をいただいていないものもあるが僕にとっては誰かのために何かしらの価値提供ができた時点で仕事だと認識している。

パッと思いついただけでこれだけ出てくるので自分をどのようにカテゴライズして良いものなのか難しく「フリーランス」と言う言葉で片付けている。

その結果、アラサーでブラジルに手ぶらできた何者かも分からない異物としてここに存在している。

みんなに僕のことを理解してもらうために肩書きをつけたい!そう考えた時に僕はある物語を思い出した。

<メキシコの漁師のお話>

メキシコの田舎町の海岸に小さなボートが停泊していた。 メキシコ人の漁師が小さな網に素晴らしく生きがいい魚をとってきた。

それを見たアメリカ人コンサルタントが尋ねた。
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」

すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。

コンサルタントが 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなぁ」と言うと、漁師は「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だ」 と言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 とコンサルタントが聞くと、漁師は「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」と答えた。

するとコンサルタントはまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 その頃には君はこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるの?」

「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」  

「それからどうなるの?」

「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」とコンサルタントはにんまりと笑い、「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう?」

<この物語から考える僕の肩書き>

この物語を簡単に要約するとアメリカ人コンサルタントが数十年かけて達成しようとしていた生き方はメキシコの漁師が既に実践している生き方だったのだ。

この物語に正解はなくさまざまな意見があると思う。

アメリカ人コンサルタントに共感する人

・魚が取れなくなることを考え基盤を作るべき
・病気や怪我になったらどうするのか?
・お金を持った上でゆっくり暮らしたほうが良い

メキシコ人漁師に共感する人

・幸せはお金だけではない
・既に欲しい生活を手に入れているではないか
・時間をかけて同じ事をするなら今すぐやりたい

こんなところだろうか?
自分は何のために生きるか目的によって解釈が異なるすごく面白い物語だ。

この物語を思い出したときに改めてなぜ僕が今ブラジルにいるのかを振り返ってみた。
数ヶ月前の僕はnoteにこう記している。

いつからか僕は「自分のやりたいこと」ではなく「自分のできること」で物事を考え意思決定をするようになっていた。それに気がついた時、果たして僕は「生きているといえるのだろうか?」と思うようになった。自分の心に正直に「自分のやりたいこと」を実現するように生きたいと思った。

改めて僕のブラジルにいる目的を確認すると
利益(お金)<自分らしい生き方
だったのである。

これは物語でいうとどちらかといえばメキシコの漁師の考えに近いだろう。実際私は今生きるのに必要な分の報酬を稼ぎながら楽しく生活を満喫することにALL INしている。

僕はフリーランスではなくメキシコの漁師だったのだ。

<最後に>

人生は人それぞれの価値観があって同じ尺度では測れないのが苦しさでもあり面白みでもありますよね。

お金を稼ぐ事も時間に自由な暮らしをするのもどちらが正しいなどはなくそれをまた誰かに否定されたから悲観することもないです。

自分の人生は一度きり自分が一番納得できる選択を!僕はもう少しメキシコの漁師でいることにします。

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