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本郷に文芸人の足跡を探すレトロ街歩きーその1
文京区本郷は旧帝国大学(東京大学)がおかれて文教の街として栄え、多くの知識人や文化人が集まりました。明治から昭和にかけて本郷一帯には夏目漱石、坪内逍遥、樋口一葉、徳田秋声、二葉亭四迷、正岡子規、宮沢賢治、川端康成、石川啄木など多くの文芸人が住み、後世に残る優れた作品を多数残しました。
….今回は、そんな文芸人の足跡を辿りながら本郷を歩くレトロ街歩きをしました。この記事が、読んでいただいた皆さんの街歩きの「ガイド&マップ」となったら嬉しいです。健康のためにも歩きましょう。
マップが見えない方(iPhoneのsafariでは警告が出る)はこちらのリンクから。
(マップのピンは「その1」と「その2」の両方を記述しています。)
本郷三丁目駅を起点に、まず本郷通りを赤門方向に法真寺を目指して歩きました。
法真寺(桜木の宿)の一葉塚
一葉は4歳から5年間をこの地で過ごしました。後年「桜木の宿」として回想する幸福な時でした。一葉塚と像があります。
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一旦、本郷三丁目駅まで戻り、春日通りを後楽園方向に少し歩くと喜之床跡があります。
石川啄木旧居・喜之床跡
北海道を点々とした啄木は、1908年(明治41)上京してから赤心館、蓋平館の後に、床屋(喜之床)の六畳二間の間借り生活を始めました。現在、理容アライがあります。痕跡は何もありませんが、理容アライの外壁に説明板が貼られています。
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ここからは、昔からの名坂の多い本郷の古い街並みに入っていきます。
近代文学発祥の地 本郷のパネル
マンション入口に数枚の銅色の発祥の地碑があります。私設のもののようですが、詳細は不明です。また、向かいの本妙寺坂を登ると「菊坂界隈文人マップ」もあり、参考になります。
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本郷菊富士ホテル跡
大正3年に開業し、宇野千代、尾崎士郎、坂口安吾、谷崎潤一郎、大杉栄、竹久夢二など多くの文士や政治家、学者などが滞在したとあります。ホテルの痕跡はありませんが、ホテル入り口だった場所に石碑が建てられています。
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石川啄木、金田一京介旧居赤心館跡
明治41年に石川啄木が京助を頼って上京し、最初に京助と同宿したのが赤心館です。同郷で親友であり、精神面や金銭面で多大な援助を受けていました。説明板があるのみです。
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宮沢賢治の下宿跡(菊坂・下道)
賢治はここにあった稲垣家のうなぎの寝床のような四畳一間に下宿していました。 ここで「注文の多い料理店」が書かれました。ここも説明板のみです。
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樋口一葉菊坂旧居跡
一葉の24年間の短い生涯のうちの父の死後の3年ほどを母と妹を養いながらこの路地裏に住んでいました。一葉も使ったという井戸は当時のまま?残っています。
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この路地の一角だけは昔のままの雰囲気をとどめていて、一様が暮らした当時から時間が止まったような家並みが残っていて感動ものです。
「本郷に文芸人の足跡を探すレトロ街歩き-その2」へ続きます。
続けてご覧ください。
健康と学びの一石二鳥。「自分の足で歩いて自分の目で実際に見る街歩き」を発信しています。記事が「レトロ街歩きのガイド&マップ」となって、読んでいただいた皆さんの街歩きの一助になって欲しいな~と思って記事を書いています。
この記事は、私の「東京レトロ街歩きガイド&マップ」サイトのテーマ別「Th-06本郷の文芸人の足跡」を基に街歩きをしています。記事の内容以外にもAll in Oneのガイド&マップになっています。こちらもぜひ参照ください。
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