シェア
ドラえもんの道具があればいいのに そんなことを考えていた フラフープをみて、通り抜けフープ…
雨が降る まるで世界が僕を嫌うように 強い風は郷愁を妊む 汗か雨かわからない水滴が僕から滑…
消火器蹴っ飛ばしたあいつが スーツを着て、俯いて歩いていた 僕はそれを反対側のホームから…
しとどとなった傘を 私は大きく振り翳す 太陽の光はアスファルトに乱反射 2打数2安打の野球選…
祭囃子の喧騒を 外から眺めて 嗚呼、滑稽 祭囃子の喧騒を 内から眺めて 嗚呼、享楽 同じ…
先生がスプロール化現象と叫ぶ そんな姿を僕は見ている 誰も話を聞いていない 僕も話を聞いて…
あなたが喰らったその塊は 私にとっての宝物 霧に消えた影のように 雲に隠れた太陽のように 私にとっての私なの あなたが喰らったその塊は あなたにとっては無価値なもの 無価値だから食べるんだ まるで金箔のように まるで和牛のように あなたが喰らったその塊は 私にとっての私 あなたにとっての私 霧に纏わり付く私 雲を覆う私 金箔を振りかかける私 牛に振り向く私 私、わたし、ワタシ、watashi そしてアタシは振り返る 草生い茂る道をみるために
―私は生きている 私は死んではいない 私はたぶん空っぽだ 公園のベンチに座って俯いた 地面を…
あなたが「私を燃やす?」と聞いたから 僕は首を横に振る するとあなたは一冊の本を 絹のよう…