広告運用歴11年の私が毎日やってきた地味すぎる日課
私がWeb広告代理店に入社したのは11年前。
入社して、転職して、独立しても、基本的にほぼ毎日つづけている"日課"があります。それは実績の手入力。
手入力と言っても、すべての数字を6,1,3,2とタイピングして入力するわけではないです。
管理画面からのコピペでもいいですが、大事なのは関数やツールによる自動集計で勝手に数字が入力されている状況にはしないということ。
例えば、青汁の商材があって、Google検索、Googleディスプレイ、Yahoo検索、Facebookの広告などの広告媒体の運用を任されているとすれば、毎日スプレッドシートに媒体数分のシートがあって、そこにCost,imp,Click,CVの4項目を管理画面からGoogleスプレッドシートに転記(コピーでも可)をします。
※CTR/CVR/CPA/CPCなどの基本指標は関数で計算されるようになっています。
これを商材ごと、媒体ごと、場合によってはキャンペーンごとに入力します。
これだけ。
これを11年間続けてます。
なんでこんなことををわざわざ続けているのか?という理由を分解してみました。
①数字の波を感じるため
はい、すみません。これはちょっとカッコつけました。昔、ビッグマネー!というドラマがあって、そこでは伝説の相場師と呼ばれる株式投資の達人が新人に投資を教える際、毎日特定の企業の株価を手書きで書き写すことを日課にさせました。ドラマ内では「数字の波を捉えろ」という説明でした。これを観て「なんかかっこいいぞ!」「手入力したら何かしら感覚的に得られるものがあるのでは?」と考えたためです。
今のところ数字の波が感じられることはないけど、「あれ?impやたら少ないな」「CTR下がってきたな」などの違和感にはすぐ気づくことができます。ん?これが数字の波か?
②無意識下でクライアントのことを考える
手入力していると当たり前ですが時間がかかります。時間がかかると放っておいてもそのクライアントのことを考えます。つまり強制的に担当クライアントのことを考える時間をとることができます。
そうすると広告運用だけではない領域も含めていろんなアイデアが湧いてくるんですよね。「あんなこと言ってたな。これってこういう意味だったのかも」なんて感じでクライアントの発言を頭で繰り返して、噛み砕くことで、違う意図を見出したりすることもあります。
③いつ何があったのか記憶できる
毎日手入力して強制的にクライアントのことを考える時間を設けていると、結果的にいつ何があったかを記憶しやすくなっています。だからクライアントと会話しても「えっと・・・?」ということが少なくなります。
実はこれが一番大きなメリットかもしれません。
めちゃめちゃ細かいことまで覚えているから、「しっかり運用してくれているんだな」と思ってもらえます。
という感じです。
この方法、数年前までは人にオススメしてましたが、オススメしても誰もやらないですし(さみしい)、ブラック労働を助長することにもなりかねないので、今では自分だけがもくもくとやっています。
会社員時代は「評価に繋がらないし、やめちゃおうかな」と思ったこともありましたが、なんとなくやめない方がいい気がして続けてきました。
でも、独立したらそれが活きて報酬に跳ね返っていると思ってます。
成功したいなら人と違うことをやれとはこういうことかな?と、今では自分だけがやっているから上手くいってるんだ!(えっへん)と誇らしい日課です。
こんな風に理論やデータにはできないけど、なんとなくやっていた方がいいと思うこだわりって大事だなと思う次第。マーケターなのにロジカルじゃないけどw
ということで終わりです。読んでくれてありがとうございました!
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また他の記事でお会いしましょう。バイバイ👋
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