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【ゆるっと養生】こころや体を整える睡眠の時間

みなさん、こんにちは。

人は睡眠中に記憶を整理したり、体の細胞を修復したり、新しくしたりしています。

養生では、この睡眠に適した時間を「血(けつ)の時間」ともいいます。

養生での「血」とは、血液だけをさすのではなく、ここではもっと広くとらえています。

「血」はこの時間に「肝」に戻って浄化され、そしてまた必要なところへ栄養を届け、精神を安定させたりもしていると考えられています。

ですから、よい睡眠が得られないと、血は肝に戻れないまま汚れ、私たちの調子に悪影響を及ぼします。

血が不足すると、動悸、爪が薄い・割れる、物忘れ、抜け毛、顔色が白い、乾燥肌、眠れない、耳鳴り、不安になりやすい、目の不調、生理不順、月経量が多いなどの不調が起こりやすくなります。

養生では、「子午流注」という考えがあります。

今日はこの子午流注から、よい睡眠について考えていきたいと思います。

子午流注は、一日24時間を二時間ずつで区切り、その時間に働く臓腑を当てはめています。

養生では23〜3時が血を作る時間とされ、「肝」と「胆」は血と関係が深い臓腑だということが分かります。

この時間に「肝」は新陳代謝を行い、消化吸収のための胆汁を作り、栄養を蓄えたり、解毒をしています。

「胆」は胆汁を貯蔵、排出し、肝の解毒を補佐する役割を果たしています。

ですから、この二つの臓腑がよく働く23〜3時を含めて、7〜8時間しっかりと眠ることが、健康の秘訣だというのです。

この時間に夜更かしすれば、新陳代謝や解毒の働きがうまくいかず、血色が悪い、クマ、しみなどもあらわれやすくなります。

しっかり睡眠時間をとっているはずなのに、昼間にずっと疲れている、眠たいというときは、

23時には深い眠りでいるために、5分でも、10分でも早く就寝してみてはいかがでしょうか。

眠るのにも段階があって、深く眠るのに横になって15〜20分くらいかかるので、逆算しながらご自身の暮らしと折り合いをつけて調整します。

また眠りのホルモンは、起床後から14〜15時間後から分泌がはじまり、2〜3時間ほどで眠たさのピークに達します。

そのため朝6時に起きれば、夜の10〜11時ごろに眠くなる、この体のリズムを活用できれば満足度の高い睡眠を得られやすくなります。

さらに入浴して温まった体の体温が下がり、眠りの準備ができるのに、だいたい1〜2時間くらいかかるので、逆算して夜の8〜9時に入浴すれば睡眠を妨げないでしょう。

胃腸が働いていると睡眠の質も落ちることから、夕食は早めにあっさりと済ませるのが、睡眠のための理想的なスケジュールです。

毎日は難しくても、お休みの日などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今日も最後までありがとうございました。


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