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うたをうたわない小鳥たち

「保育園で歌は、うたわんねん。」

次男が言った。

「え?おはようの歌も歌わんの?」と聞くと

「歌わん。」と次男。

「いただきますもしーひん。手をパチンってするだけ。」

そう、飛沫を防ぐための対策のひとつ。

★ ★ ★

「この曲、学校で流れてたわ。」と、テレビから流れる歌を聴きながら長男が言う。

「え?学校で歌謡曲???そんなん、いつ聴くの?」と私。

「えー、給食の時に流れるねん。」

そう、飛沫を防ぐため対策のひとつ。

お話をせず、音楽を聴きながら食べましょうってことらしい。

★ ★ ★

ものすごく違和感を感じる。

保育園や小学校で色んな対策を講じて下さっていることには感謝している。世の中の医療に携わってくださっている方にも感謝している。

私には同じことは到底出来ないと思う。

でも、違和感をなかったことにするのは止めようと思ったので、敢えて言う。

「そこまでする必要があるのかなぁ???」

子供らしく過ごすことを制限されてきた1年。そしてこの制限はしばらく続くであろう。

長い人生で見れば、たった1年の「制限」。私みたいに40代ともなれば、ある程度やりたいこともやってきたし、まあしゃーないかで済ませられる部分もある。
でも、幼き子供たちの1年の停滞はとてつもなく大きな影響があるように感じる。なぜなら、この子たちは、身体の面でも心の面でも大人の1年とは比較にならないほど様々な事を吸収し、成長していけるからだ。

そして、この子ども時代の過ごし方というのは、大人になってからの人格形成や生き様にとても大きな影響を与えると、私自身が今感じているからだ。

「アルコールして。」「静かにお話して。」「マスクはきちんとつけて。」

全て現状に対する対策と心遣いからくるものだと理解しているので、園や小学校の方針を全面的に批判する気はない。ただ、行動を制限される言葉のシャワーを浴びている子供たちが、小さくまとまらないで欲しいなぁと願っている。

★ ★ ★

小鳥はとっても歌が好き。

我が家の小鳥は、家ではうるさいぐらいに歌っている。

「げんこつやまのたぬきさん、おっぱい出して寝んねして~♪」


「僕たちは燃え下がる 旅の途中で出逢い~♪」


次男は、まだまだひよっこである(笑)
HSPな私はそのボリュームに耐えきれないところはあるが、半分耳を塞ぎながら、好きにうたってくれ…と思っている😉


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