「不調はすべて更年期のせい」という言葉の便利さ
体重が増えるのも更年期、体が重だるいのも更年期、不正出血も更年期、頭痛と肩こりが酷いのも更年期、やる気が出ないのも更年期、鬱々としているのも更年期…
そう、もう何もかも更年期のせい。
更年期という言葉は本当に便利で、同世代の知人と会うたびに「更年期」とやらの話で盛り上がる。
更年期のせいで〜わかる〜もう何をしても無駄よね〜そうよね、我ら更年期世代だもん、仕方ないよね〜
47歳とも慣れば、皆、体に何らかの不調を抱えている、健康診断で引っかかる項目も出てくる、若い頃とは違うと自覚させられることも多々。何しろ無理がきかない。
そう、体調不良の話題がやたらと盛り上がる年になってきたのだ。
でも、それ、本当に更年期?
婦人科の検診で「ポリープ切除したよ!陰性だったよ!!出血止まると思うよ!!!」「YOUのホルモン量は正常値!まだ大丈夫!!」みたいなことを言われて、「あれ、わたしの更年期は…」と淡い期待は吹き飛んだ。
「あれ、わたしの更年期は…」じゃねだーだろ、とそこで目覚めたともいう。
全ての不調の責任を「更年期」という言葉に押し付け、棚上げしてきた諸々のことが脳裏をよぎる。
まぁ、というわけでなんやかんやとダイエットを開始したわけだが、このダイエットというか、運動でけっこう謎の不調が消えたかな、という感じもある。
物理的に軽くなったぶん、確実に体は軽快になった。
とにかく人間、動けよ、ということだな、としみじみ。
どこかのアンケートで高齢者に「若い頃、何をもっとやっておけばよかったですか?」という設問があり、そこで歯のメンテナンスと同時に「筋トレ」が上位にきていた。つまり、そういうこと。
人生100年時代、いつまでも元気に動くためにこれからも日常生活に家事や筋トレ、ウォーキング、登山などの体を動かす運動を取り入れていきたいと改めて認識させられた。
そして、皆さま、更年期、怪しいと思ったら婦人科へ受診を
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?