「断捨離のすすめ」
yurumutoki本屋のおすすめ本 ④
「断捨離のすすめ」
by 川畑のぶこ さん
この本を手にしたのは、今から14年くらい前。ちょうど会社を辞めて、フリーとなって間がない頃。フリーと言えば、聞こえはいいですが、就職して約19年間務めた会社で、心身ともに疲れてしまったので、自主的に卒業した頃でした。。。
それまで、ずっと突っ走ってきた人生を、立ち止まって振り返りたくなったから辞めたのに、いざ、何をしたいかサッパリわからず。ぽっかりココロに穴が開いたような日々。そんな時に書店で見つけたのがこの本でした。
当時は、「断捨離」という言葉が取り上げられ、流行語大賞などで連日テレビで目にするようになっていた頃。
「モノを捨てればうまくいく」
このフレーズに惹かれ、読んでみようと購入して帰りました。
いざ、読み始めよう・・・としたのに、どうしたことか?
なかなか、進まない。
当時、主婦向け雑誌などで取り上げられていた断捨離。
どうしても、「断捨離=主婦が取り組む家の片づけ。」と思えて仕方なかったのです。(そんなことないのに・・・)
実は、当時、結婚からも卒業していた私は、幸せな主婦の人たち向けの本っていう気がして、何だかうらやましいやら、反感やらで、少し斜めな気分でこの本を買ったのに、毛嫌いしてしまっていたんです。本に八つ当たりして、自暴自棄だったんですね(笑)
それから、引越するたびに、本を整理して、取捨選択してく中で、
なぜか、この本だけは、何となくいつも残すほうに含まれていきました。
不思議なことに、今年になって、ふと本棚にあるこの本が気になって気になって、ひさしぶりに開いてみました。
そうすると、この目次のテーマを、すんなり受け入れている自分が!!!
今さらのように、「ふむふむ、なるほど。」と、読み進めていけました。
14年もの月日が流れて、どうして今??
購入当時は、まだ社会の中でキャリアを積み重ねていた頃で、夢や野望もいっぱい!まだまだ、私はデキル女だ~!!!なんて、やる気に満ちていたんですね。年齢的にも、もうひと花咲かせたい!なんて野心もたっぷり。
ですが、歳を重ね、新しいパートナーとの暮らしも始まったり、生まれ育った土地から離れて、見知らぬ街で暮らす経験などを繰り返していくうちに、
自分がやりたいことや、出来ることが、だんだんと変化していきました。
と、同時に、自分が得意なことも苦手なことも、整理整頓できてきたのです。とりあえず、興味があったことはどんどんやってみたけれど、
「もういいかな?」と、この先は終了~と思えた趣味のモノなどもたくさんありました。
今までは、「増やしていく」ことに躍起になっていましたが、「減らしていく」ことに注目している自分がいたのです。
「ああ、だからなのか・・・。」と妙に納得したのでした。
これから人生を折り返し、後半をすすんでいくために、なるべく身軽に、
気楽に、シンプルに暮らしていければいいなぁ。と、この本からやっと学ぶ時期がきたのです(笑)
いろんな「断捨離」がテーマの書籍がたくさんある中で、どうしてこの本だったのか? それはシンプルに、「行間」だったのかなーと思います。
文字が小さくて、ギュっと詰まったタイプのページが苦手で、
読みやすい文字の大きさや、文字間。そして何より、挿絵などのグレーとイエローの配色がとっても好きだったんですよ~。(え?そこ?)
自分が「好き」って思うポイントが、そんなコトだったのかーと、
新しい発見もありました。
モノを手放していくと、本当に自分が「好き」なモノが残っていくので、
あらためて自分で自分再発見!
まだまだ、この本は私のそばで活躍しそうです。
モヤモヤがたくさん・・・そんなあなたに、おすすめな一冊です。
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