たゆたう波のように
「私はただただ揺れる波のような存在でなければならない。その波を伝える腕も水のようでなければならない」
私がリラクセンスボディセラピーを習い始めたばかりのころ、「押されている感が強い」と指摘されたことがあった。当時は「揺れを伝えなければ意味がないだろうに」という思い込みと勘違いがあった。
リラクセンスボディセラピーはどこまでも検査であり、ある意味でマッサージではない。だから麺を捏ねるようなグイグイという、棒を押し込むような腕の使い方ではない。私と相手との間にある水のような存在でなければならない。
実際に海でも何でも構わない。水の流れや揺れを身体で感じている様をイメージしてみるとわかる。かなり力強いエネルギーであっても、局所的にグイグイ押し込まれる感覚ではない。
「ただゆらゆらさせるだけ」単純なことは様々な勘違いや誤解を生じてしまうようだ。