ルネサンス期に油絵が完成されたって知ってた??
まずは、この絵をみてください!👀
この絵の中では、どんなことが起こっていますか?
この2人の関係性はどんな関係性に見えますか?
一緒に考えてみてください!
🤔💭鑑賞してみよーう!
なんか、ハットを被った男の人は無表情だな〜。
服装とか周りの家具が豪華で貴族っぽい!
女の人なんだか不気味。
エーリアン?ツノ生えているみたい。
二人は手を取り合っているから、仲は悪くなさそう。
親しげな感じにも見えないけど、長く一緒にいる関係かな?
エーリアンとして来た女性を貴族の男の人が受け入れた?という感じかな?
みなさんは、どんな場面をイメージしましたか?
実はこの絵はヤン・ファン・エイクによって描かれた「アルノルフィーニ夫妻の肖像」です。
(えーー😱夫婦なのー?!)
🖼️ちょこっと絵の解説
この絵は主題やモデル、描かれているものが何を象徴しているかなど、今日でも解明されていないことがたくさんあるそうです。
美術史学者パノフスキーが1934年に発表した解釈では、男性が女性の手を取り片手を上げる仕草は結婚の誓いであり、結婚を暗示する象徴物が多く見受けられることから、この絵は「絵による結婚証明書」と解釈されました。
このパノフスキーの解釈に反対している人もいます。なので、この絵画は謎多き絵画ということです。
答えがないものを「あーでもない、こーでもない」
と話し合うのが面白いですよね!
この絵が注目されているのは、謎が多いだけではない!油絵を完成させた男、ヤン・ファン・エイク!
当時絵具は、顔料と卵を混ぜ合わせたテンペラが主流でした。
(えー卵なのー?!🥚)
しかし、厚く塗るので亀裂が生じやすかったことから修正や重ね塗り、細かい絵の表現が難しかったようです。
その中で、油に顔料を混ぜ合わせた油彩は、テンペラでは出来なかった、光沢感を出すことや重ね塗りなど出来ることが多くなり、様々な表現が可能になりました。
しかし、この油彩の欠点として黄化や暗変が問題になっていました。そこで、ヤン・ファン・エイクはさまざまな改良を重ね、油で練った絵具を完成させたのです!この油絵具によって明暗や微妙な色のニュアンス、グラデーションを表現できるようになり、絵の表現の幅が大きく広がったと言われています!
(ヤン・ファン・エイクありがとうーー!🥰)
確かに、後ろの鏡に中身まで細かすぎますよね!
恐るべし、油絵の具。
恐るべし、ヤン・ファン・エイク。
ルネサンス期以降の絵画は、もっとじっくり細かいところまで注目してみると新たな気づきがありそうですね!