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【摂食障害】自分に対してパワハラ・モラハラが根付いていた
「摂食障害になる人は、自分に厳しすぎる。」
そうカウンセリングで言われたことがあります。
当時は、自分に対して厳しいなんて思っていなかったから、よくわかりませんでした。
でも、治療をしたり、色々な人と出会って色々なお話を聞いたりする中で
「あれ?私って、自分に対して厳しいのかも。
しかもパワハラ・モラハラを自分に対してしているのかも。」
という感情が沸いてきました。
そこで、自分の中にいるパワハラ・モラハラな自分が形成された原因と、どうやって克服したのかという対策をご紹介します!
パワハラ・モラハラな自分とは?
こんな経験はありませんか?
・何かできないことがあった時「何でできないの?!」と自分に詰める。
・自分の頭で思い描く理想を歩めなかった時「私は何をやっているんだ」と自分を責める。
・社会のレールから外れたり、他人と同じことができない時「どうしてできないの!!!」と怒りを露わにして自分に攻撃する。
・本当は辛いのに「もっと頑張れ。できるでしょ。」と奮い立たせる。
・本当は休みたいのに「極限まで何かししなきゃ。」と無理やり頑張る。
等・・・。
自分の本心やできないことを認められず、認めるのが怖くて、追い込んで頑張る。
それって、自分に対して厳しすぎるんですよね。
常に自分の横に、パワハラ・モラハラな自分がいて、自分をしごき続けている状態なんですよね。
もちろん、この状態でも、心身ともに元気に生きられていれば何も問題ありません。
でも、心身に不調が出ていたり、何かしらの問題が出ていたりするのであれば、この自分への厳しすぎる扱いは、今の自分に「合わない」ということになります。
合わないのであれば、変わる必要があります。
だけど、染みついた自分への扱い方は中々直すのが難しい。だから、治療には時間がかかるんですよね。
パワハラ・モラハラな自分はどうやって作られたのか?
パワハラ・モラハラな自分はどうやって作られたのでしょうか?
これは、今までの環境と自分の性格によって作られたと思います。
環境とは、子供時代の家庭環境や、学校環境、習い事等で所属したコミュニティ環境等、自分が強く影響を受けた環境のことを言います。
私の場合ですが、中学生の時の部活動では、顧問から殴られたり蹴られたり怒鳴られたりというのが当たり前でした。
ミスや怪我をすればペナルティで学校の周りを永遠に走らされたり、負けたら「お前のせいで負けた」と精神的に追い詰められたり。
意見を求められて主張しても、顧問の考えから少しでもずれていれば、バカ扱いされて怒鳴られて意見を押さえ込まれたり。
骨折や病気になっても練習や試合を強制さえられたり。
今思うと過酷ですよね。こんな環境なら今なら大問題になっていると思います。
しかし、そのような環境下でも、あまり気にしすぎない性格であったり、受け流せる性格、割り切れる性格等であったりすれば、うまくかわしていけます。
でも、私の場合、繊細で真面目だったので、顧問の言動を間に受けて全てを正しいと思ってしまったんですよね。
そうなると、顧問の意見は絶対だと思い、洗脳されてしまいます。
その結果、どうなるか?
常に顧問の声が頭をめぐり、私生活でもどんな時も、自分に対して厳しいパワハラ・モラハラをする自分ができあげっていくのです。
例えば
・ミスをしてはいけない。
・他人に迷惑をかけてはいけない。
・常に結果を出さなければいけない。
・できないなら多大な努力をしなければいけない。
・病気や怪我でも頑張り続けなければいけない。
・休んではいけない。
・常に頑張り続けなければいけない。
・自分の主張より相手に合わせた主張をしなければいけない。
等です。
これがどんどんエスカレートしていくと心身が病気になります。
このように何かしらの原因があって、パワハラ・モラハラな自分が形成されます。
どうやって解決したの?
私の場合は、カウンセリング、様々な人との出会い、自分での勉強、社会人経験、ヨガ等によって、少しずつ解決していきました。
まだまだ油断をするとスパルタな自分が出てくるので、その都度、自分と向き合って安心する方向へ持っていきます。
何か一つですぐ解決したという訳ではありませんが、その中でも効果的だったことをご紹介します!
①自分の心身が緩むことをする
自分を追い詰めるスパルタな自分といると、常に体は緊張・硬直状態でいます。
だからこそ、自分の心身が緩むことを日常生活に積極的に取り入れていきます。
例えば、
・景色を眺めながら散歩をする
・大好きなお笑いのテレビを見る
・好きなお菓子作りをする
・リラックスできるヨガをする
・のんびりできるカフェに行く
・自然豊かな場所でのんびりする
等です。
そうすることで、自分の心身が緩み、少しずつ思考も緩んでいきます。
②自分に優しい自分を意識的におく
スパルタな自分ではなく優しい自分を意識的に置くようにします。
具体的にどうするかというと、
・自分を全肯定、全需要のニコニコな笑顔(iphoneのニコニコスタンプのような)で自分を見て声かけをする
・大親友を常に自分の横に置いて声かけをする
・何でも叶えてくれる理想のヒーローのような男性を自分の横に置いて声かけをする
・大いなる愛の存在(マザーテレサや神様等)を自分の横に置いて声かけをする
・赤ちゃんを扱うように、育てるように、自分を扱い声かけをする
等です。そうすることで、少しずつ自分に対して優しい目で見ることができるようになってきます。
③パワハラ・モラハラが形成された当時の自分を思い出して、捉え方を変えていく
これは少し苦しいかもしれないので、ある程度心の安定が取り戻されてから試す方が良いと思います。
当時の苦しかった時の光景を思い出して、その時の自分を優しく抱きしめてあげます。
そして、全肯定・全需要の優しいニコニコの視線で、かけたい言葉をかけてあげます。当時の苦しみを聞いてあげます。
その後、「どうしたらこの子が少しでも楽になれるかな?」「どうしたらこの子を守れるかな?」「もし同じ状況になったらどうする?」と考えてみます。
私の場合は、当時の自分を思い出して、
「苦しかった。辛かった。誰にも頼れなくて自分で頑張るしかなくてしんどかった。死にたかった。生きている心地がしなかった。」等、当時我慢していた感情がどんどん出てきました。
それと同時に「よく頑張ったね」「守ってあげられなくてごめんね」という気持ちも沸いてきました。
そして、今の私だったら、
「私にはこの部活動で頑張ることはもうできません。退部させてください。」と言ってその場から離れてこの子を守るだろうなと思いました。
こうやって一つずつ捉え直していくと、なぜか少しだけ自分の心が安心するような感覚が生まれるんですよね。
④自分に対して優しい人たちとたくさん出会う
自分に対して優しい人たちとたくさん出会うことで、少しずつ自分も考え方が変わっていきます。
人も環境も自分が生きやすいように選んでいいんです。安心する方を選んでいいんです。
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事によって、自分に対して厳しすぎることに気づいて、自分に対して優しくなれるようになってくれる人が増えれば嬉しいです!
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