鍾乳洞"はしご"ツアー:岩手県下閉伊郡岩泉町【バーチャル観光vol.2】
立体地形図アプリ「スーパー地形(カシミール3D)」で旅行に行った気分を味わってみよう!と言う「バーチャル観光」のコーナーの第2弾です。
今回は岩手県下閉伊郡(しもへいぐん)岩泉町の鍾乳洞めぐりをお送りいたします。
鍾乳洞の中は見られません!
イキナリすみません(汗)
一応、お断りしておきますね(;^ω^)
いくら便利アプリのスーパー地形でも、さすがに鍾乳洞の中の地形図はありません(笑)
鍾乳洞を話題にするのは、以下のような理由からです。
前回まで岩手県北東部のカルスト地形についてのお話しでして・・・。
地形図を色々と見ていて気付きました。実はそこに、2か所も鍾乳洞があったんです!
これは紹介せねばなるまい!ってのがこの記事の動機です。
その名も龍泉洞と安家洞(あっけどう)。
龍泉洞は日本三大鍾乳洞の1つで、そこから湧き出る水は岩泉町中心部の水道水として利用されてるだけでなく、ミネラルウォーターとして売られているそうです(ウィキペディア:岩泉町、ウィキペディア:龍泉洞より)。
安家洞は日本一長い鍾乳洞として有名で、天然記念物に指定されているそうです(ウィキペディアより)
しかも両者は県道7号線1本でつながっていると言う兄弟のような鍾乳洞!
1日で2か所もジックリまわれるかは別として、その県道7号線、行ってみましょう~!
どんな場所?
岩手県シリーズの中で既に紹介した内容をもう1度。
岩手県の地形的特徴をもとに筆者独自に地域を区分し、その⑥(茶色内線内部)と⑦(赤色線内部)が、岩手県北東部の図に示す市町村に属しています。
その中でも、今回の舞台は岩泉町北東部の市町村境のこのあたり。
赤丸の南側が龍泉洞、北側が安家洞です。県道7号線(青点線)1本でつながっています。
アクセスは自家用車で行くルートを紹介しますと・・
といった感じです。約2時間かかるそうです(ナビ情報)。
龍泉洞から安家洞は車で30分もかからないようです。
いざ、龍泉洞へ!
前置きが長くなってしまいましたが、さっそく行きましょう!
右下に見えるのが岩泉町市街地です。
北西から南東にかけて、まるで三日月の下端のようにのびる山地が特徴的ですね。この先端付近に龍泉洞があります。
地形だけ見てみましょう。
ゴツゴツとした岩山といった雰囲気を感じます。
図の中央より少し右下の山頂部がやや平坦で白くなってますが、このすぐ南東に1つピークがあるようで宇霊羅山(うれらさん)という山だそうです。
龍泉洞は、まさにこの宇霊羅山の地下を通っていることになります。
綺麗な水が湧き出る山ですから、昔から地元の人から畏れ敬われていたのでしょう。名前から想像できますよね。
3Dです。雄大ですね!
そうそう、ここは石灰岩だから鍾乳洞ができたのでした!
地質分布を見てみましょう♪
ヤハリ!!!
例の「三日月っぽい山地」と同じカタチで青色ですね。
これは石灰岩です。
約2億9900万年前~1億4550万年前という太古にサンゴ礁だった地層です!
再び地形図に戻り、少しアップで見ます。
南側で東西にのびている赤い線が国道455号線。そこから北へのびる黄色い線が県道7号線です。
県道に入ってすぐの赤丸が龍泉洞です。
ちなみに道路を挟んだ向かい側には1967年(昭和42年)に新発見された龍泉新洞があります。ここでは何と石器や土器が見つかったそうです!
龍泉洞のwebサイトのURLを貼っておきます。
ぜひ、行ってみたいです。
さあさあ、安家洞へ!!
龍泉洞まで来たなら、もうコッチのもんです(笑)
車で20分チョイですからね!行ってしまいましょうッ!!
県道7号線沿いに北西へ!
この谷沿いに進んでいきます。
こうやって見ると、左と右の地形の違いが分かります。
地質が違えば、こうも変わるのですね。
青が石灰岩、オレンジがチャート、灰色が粘板岩、赤が花崗岩です。
(※これら岩石についてはコチラをどうぞ)
空中写真をかぶせました!
しばらくこのまま進みます。
真ん中あたりでトンネルをくぐります。
ここですね~。
トンネルをぬけました!
あ!前方左手に見覚えのあるゴツゴツ山が!!
もう着いちゃいました!(笑)
コチラです!
安家洞のwebサイトのURLを貼っておきます。
ぜひ行ってみたいです。
岩手県北東の岩泉町には立派な鍾乳洞が2か所もありました。
みなさんも是非、興味があれば足を運んでみて下さい。
お読みいただき、ありがとうございました。
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