こんなところにポツンと〇〇?:福島県南西部【地元再発見の小旅行vol.3】
福島県の地形を特徴別で見ていくと14の地域に分けられます(※あくまで私の個人的見解ですが)。
その南西部の高山地域は遠い昔(数100万年前)のカルデラ火山の巣窟だったことが分かりました。
この南西部高山地域を詳しく見るうちに、奇妙なものを発見。今回はその正体に迫っていきます!
こんなところにポツンと〇〇
カルデラの場所確認などで地形図を見ていたら「なにこれ?」ってものが目に付きました。これです。図の真ん中付近。なんか薄い緑色っぽく見えます。
南西部の県境付近、画像中央部に黄色っぽい点がポツンと見えませんか?
もっとアップにしてみましょう。
お?山の中に真っ平な地形がありますね。何でしょう?もうちょいアップ!
田代山湿原って書いてありますね。なるほど!あの薄緑色は湿原のマークだったんですね(笑)
それにしても、こんな山の中に真っ平な地形があるのは奇妙です。
今度は地形だけで見てみましょう。
周囲は険しい山と谷ですが、ここだけ真っ平!
立体で見てみる
今度は3Dで見てみましょう。
南東側からの視点。
北西側からの視点。なかなか迫力ありますね。
周囲はけっこうな急斜面で頂上が真っ平。まるでテーブルマウンテンです!
スパッと切って断面で見てみる
断面図も見てみましょう。
この方向で切ってみます。
すごい!ほぼ水平の平坦な頂上です。幅は500mくらいです。
次はこの方向でスパッと切ってみます。
さっきよりは少し波打ってますが、ほぼ平坦と言って良いでしょう。
長さは1kmくらいあります。広いですよね。
どんなところ?
南会津町観光物産協会 舘岩観光センターのホームページで田代山湿原に関して詳しい説明がありました。航空写真も見れますので興味ある方はリンク貼ってますので飛んでみて下さい。
ここでは数百年前の火山噴火・・と書いてますが、間違いですね(^^;
万が抜けちゃったみたいです(笑)
論文などで確認したら数百万年前でした。
この湿原が発見されたのは1912年。割と最近になっての発見という事は、相当山深くて誰も行かなかったという事なのでしょう。詳しくは上記HPを参照してください。
今は登山道が整備されてるようですし、近くの木賊(とくさ)温泉に泊まり、湿原を見物するのも良いですね。
それにしても、なぜこんな山頂に湿原ができたのか?
そのワケについては、次回でお話ししたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。