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我ら‟チーム日光ボルケーノズ”!part1:栃木県西部高山地域【地元再発見の小旅行vol.10】
栃木県西部の高山地域を見てみると、特にその中央部は標高が高く、火山地帯になっています。この一帯には多数の火山が連なっているので日光火山群とも呼ばれているようです。
日光と言えば男体山が真っ先に浮かびますが、他にも色々な火山があったんですね。
では、メンバーを紹介します!(笑)
まずは全員集合!
まずは集合写真で、ざっと顔をお見せします(笑)
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スーパー地形(カシミール3D)より抜粋
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト)
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。
なんとメンバーは全部で10峰!
それぞれ簡単に紹介するつもりですが、さすがに数が多いですね。
最初に言っておきます。この話は2回に分けます!
では、行ってみましょう~。
(※順番は噴火した順序を基本としました)
No.1:女峰ー赤薙山
山頂が1つではないので女峰山(にょほうさん)と赤薙山(あかなぎさん)で分けて呼ばれています。
しかし火山としては1つの山ということで学術論文ではこう呼ばれてます。
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だいたいの境界を入れておきました。右側が女峰ー赤薙山です。
女峰山:標高2483m
赤薙山:標高2010m
火山活動の時期は約60万年前~8万年前で日光火山群の中では最古参です。
そのため浸食が進み、もとの火山のカタチが崩れてしまっています。
安山岩(マグマの粘り気が中間)質の溶岩がメインの火山です。
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確かにガチャガチャした地形で、たくさん土砂が出ている感じですね。
女峰山に関しては今後、防災の観点でもお話ししてみたいです。
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特にこちら側の谷が大きく、浸食が進んでいます。
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荒々しい谷地形です。
No.2:丹勢山
丹勢山(たんぜやま)も火山でした。標高は1398m。
デイサイト質(安山岩と流紋岩のあいだの成分)の溶岩ドームがメインとのこと。(※一部安山岩)
活動時期は、以降で紹介する大真名子山・小真名子山・太郎山・山王帽子山・於呂倶羅山も含め、ハッキリとは分かっていません。
が、地形や岩質などから女峰ー赤薙山と男体山の活動時期の間だそうで、約8万年~2万年前となります。
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この段差地形が特徴的ですよね。
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道も見えます。
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裏側は浸食が進み、荒々しい雰囲気ですね。
No.3:大真名子山
大真名子山(おおまなこさん)
標高:2376m
デイサイト(一部安山岩)質の溶岩ドームがメインです。
活動時期:約8万年~2万年前
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こちら側が大きく崩れていますね。
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小真名子山(右隣)と男体山(うしろ)との3ショット。
No.4:小真名子山
小真名子山(こまなこさん)
標高:2323m
デイサイト(一部安山岩)質の溶岩ドームがメインです。
活動時期:約8万年~2万年前
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左が大真名子山、その後ろが女峰山、右が男体山。
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手前にモコっとした小山がありますね。
No.5:太郎山
太郎山(たろうさん)
標高:2368m
デイサイト(一部安山岩)質の溶岩ドームなど。
活動時期:約8万年~2万年前
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頂上付近に火口が見えます。
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こちら側が大きく崩れていますね。
ちなみに太郎山には1つ面白いエピソードがあります。
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おや?見たことのある緑色。そう、湿原のマークです。
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そして、花畑(はなばたけ)なんて可愛い名前がついています!
太郎山の火口はすでに埋まっていて、以前は湿地でしたが今は草原。
花畑と言う名前の割には花は少ないそうです(笑)(ウィキペディアより)
今回は、以上となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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参考文献
山元孝広・滝沢文教・高橋 浩・久保和也・駒澤正夫・広島俊男・須藤定久(2000) 20 万分の1 地質図幅「日光」,地質調査所,7p.
石崎泰男,・呉山正和(2004) 日光火山群男体火山の12ka噴火の推移とマグマ供給系.岩石鉱物化学,33巻5号,p.197-207.
高橋正樹・吉田 剛・五十嵐俊成・金丸龍夫(2009) 日光男体火山噴出物の全岩化学組成とマグマ供給システム.日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要,No.44,pp.63-120.