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ただ、疲れた

年下のピリピリボスが退職され、今度は教えてた新人のおばさんが退職した。残された30〜50代の女だけで捌くには酷な量の仕事。とうとうあるおばさんは、気が大きくなって言いたい放題始まった。あー、また狐がついちゃったのか。私はすぐさま脳内で空を飛ぶ。目の前に現れていいのは、ノイズのない心地よい景色だけなのに。シワがれたおばさんの文句など聞きたくない。眉間に皺が寄ったそのお顔で「ねえ?そうよね?」と共感を求められても答えるものが浮かばない。かといって若い女子の世間知らずな自論を聞くのもごめんなの。我ながら、脳内でお空を飛びながらまるで話を聞いているようなパフォーマンスをするのは得意かも。芸達者?ではないか。けど、あまりにも圧が強い人が現れたら、颯爽と仕事に逃げる。最終手段だ。仕事は楽しいし楽。そう、私には仕事の方が楽なんだ。

午後、カレから「今日は忙しい」とラインが入った。オンコールの日と聞いていたけど、外来、カテーテル、病棟と大忙しだったらしい。目の前の景色にうんざりした時は、こういう他者の景色が癒してくれるんだなあ。世間では「今ここ」を大事にしなさいという文脈が流行っているけど。いいじゃない。今ここにない景色に心奪われたって。それが自分を守ることもあるんだから。人とあえてつながらないことで、私はずいぶん楽に生きられていると思うんだ。今日は心底疲れた。違う世界を見に行きたいなあ…

ps…今日で投稿10日目。仕事終わりのリセットにとても役立っていると思う。実は、長女もnoteを始めた。彼女も口数が少なく、人と深く関わらない子。表現の方法をインプット、アウトプットしながら、内に気が籠らないよう上手に使ってくれたらいいなと思う。

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