立ち会い出産してみて
2024年7月23日 子供が生まれた
第一子である。
立ち会い出産だったので、新生児が生まれる様子を見ることができた。
日記として残しておこうと思う。
02:00 妻と自宅で寝ていたが、破水したことを妻に告げられ、慌てて起きて車で妻を産婦人科まで送り届ける。
妻はそんなにつらそうではなく、冷静だった。羊水が垂れるかも、と後部座席にバスタオルを敷いて、その上に座る妻。
病院に到着。妻はまだつらそうではない。個室に案内されて、とりあえずベッドに横になる妻。
旦那さんは自宅に戻って良いと言われて、「なにかあれば連絡してほしい」
旨を伝えて、自宅に戻る。
04:00 自宅に到着。少し寝てから仕事に行く。
日中は普通に仕事してた。
陣痛はまだ本格的に始まらないと、妻から現況報告があるくらいで、特に異常は無いらしい。
午後から義母が医院に来てくれたらしい。
15:00 今のところ陣痛は始まってはいなかったが、念の為仕事を早上がりして、自宅で着替えてから、医院に向かう。(もし生まれたら写真とか取るし)
17:00頃 医院に到着。
ちょうど陣痛が始まっていたところだった。
分娩室エリアに入る際に、靴をスリッパに履き替える。妻のいる分娩室に案内される。普通に出入り自由。
出産する際の体勢は自由らしく(それがこの医院のウリの一つ?)ベッドと床の布団と交互に、楽な姿勢を探していた。
楽な姿勢というより、力みやすい姿勢か。
義母と二人でうちわで扇いだり、背中や太ももをさすったりしていた。
部屋に附属のスピーカーでリラックスできる音楽をかけたり、気を紛らわせるために、部屋のTVをつけたりしていた。
看護師さんは時々様子を見に来て、産道に手を入れたり、何かを測定している機械から出るレシートの数値を見たりしていた。もうちょっとだね~頑張ってね~と声をかける。部屋に来たり、来なかったりで、そういう方針らしい。
どちらかというと、妻、自分、義母の3人で部屋にいる時間の方が長かった。
妻はかなりつらそう、半眼で、背中を擦ってほしいとか、お願いしてくる。
話ではよく聞く、鬼の形相で力んだりはしていなかった。
20:00頃 陣痛が始まって4時間くらい。
看護師さんがもう頭が見えているよー、頑張ってー、の声。
そろそろクライマックスらしい。
妻は床の布団でしんどそう。痛そうに踏ん張っている。義母は頑張れ、力んで、と声をかけている。俺も声をかけてうちわで扇ぐ。
もう赤ちゃん出るねーと、看護師さんが産科医の先生を呼びに行く。
多分膣口をハサミで切って、広げてあげたっぽい。
産まれた。
小さい。脆そう。儚い。これが命が産まれた瞬間かと思った。感動で鳥肌がたった。ちょっと泣きそう。
妻の横で声をかけていたので、妻の肩越しから、産道から出てくる瞬間は直視しなかった。
先生と看護師さんx2人でテキパキと処置をする。
看護師さんにへその緒を切るように指示される。「え、俺が切るんですか?」「旦那さんが切ってください」
ハサミを渡されて、へその緒を切る。
ゴムみたいで、少しハサミに力を入れないと切れなかった。
胎盤を取り出す。レバーみたいだ。少しグロい。俺はあまり直視できなかった。
想像よりも血は出ていなさそう。
妻の顔のそばに赤ちゃんを持っていく。やさしく名前を呼ぶ妻。涙。
俺もちょっと涙。
妻、俺、赤ちゃんで記念写真を取る。先生が自らカメラマンとなる。
これもこの医院のウリなのだろう。好きな体勢で出産できることも、この医院の特徴らしい。
この写真は退院するときに、メッセージ付きカードといっしょに箱に入れて、記念品としていただいた。ちなみに写真は多少の加工により盛られている。
看護師さんが分娩室から赤ちゃんを連れて行く。またね、と赤ちゃんに声をかける妻。
後ろからスマホを持って看護師さんについていく俺。
カプセルみたいなのに入れられる赤ちゃん。
看護師さんが体をチェックする。手足、指の数、顔のパーツなど。
あと、体の反応か反射だかを確認している。
身長、体重を測る。手際が良い。
俺はスマホで写真を取ったり、動画を回す。小さい、儚い。
産道を通ってきたので、頭が尖っている。そのうち戻るらしい。
産まれた直後は泣いていたけど、それからはあんまり赤ちゃんは泣かない。そんなものなのだろう。
ひとしきり赤ちゃんを眺めて、動画も撮ったところで、分娩室に戻る俺。
妻に声をかける。お疲れ様とかよく頑張ったねとか話した。
妻からも、背中さすってくれたりありがとうと言われる。
でも俺よりも、義母がずっと付いていてくれたことが妻にとっては大きかった気がする。義母は泣いていなかった。冷静である。
処置が落ち着いて、やることが無くなって、義母が先に自宅に帰る。本当に感謝。ありがとうございました。
俺もしばらくしてから、自宅に帰る。時刻は22:00くらいだった。
人生においてすごいものを見たことと感動で、興奮してしばらく寝れなかった。
明日からいろいろやることとかを想像しなから、寝た。
本当に妻が誇らしい。女性の偉大さ、強さ、神秘性、逞しさ、とかをひしひしと感じた。