イギリスのコロナ事情:とうとう希望の光が✨パンデミック脱出にイギリスが一番乗り?【全文無料】
イギリスでオミクロン株が本格的に猛威を振るい始めたのが、ちょうど1か月前のこと。それからアッという間に感染者が急増し、わたしのイギリス人の友達たちや、在英日本人の方のnoteやSNSでも「コロナに感染した」という記事を本当に多く見かけました。わたし自身はそっと引きこもっていたので幸いにも無事でしたが💦
イギリスにとってはこれが第三波であり、この高い波は現在も続いています。最初に大きな波をかぶったロンドンでは若干状況が落ち着いてきたものの、現在ではイングランド北部などの他エリアで感染者が増え続けています。
今までになく深刻なのが、膨大な数の感染者や接触者が自己隔離をしているために、各業界で人手が足りなくなっている点。スタッフ不足の病院なども出てきており、かなり深刻な状況です。
一方で、非常に明るいニュースが入ってきました。オミクロン株によるイギリスの重症化や死亡の割合は、これまでの変異株に比べると低いというのです。これは今までも南アフリカのデータで示されていたことですが、南アと違って高齢者が多く、気候も(冬だから)寒冷なこの国ではどうなるのかは不明でした。
高齢者などの高リスクの人を中心として、ワクチンが社会に行きわたっていたことが功を奏しているのは疑いようがありません。また、今回のオミクロン株の猛威によって、ワクチン未接種者も多数が感染による抗体を得ていると考えられるため、今後、全体的な状況はさらに改善される見通しです。
「え?イギリスの死者数は増えているみたいだけど」と思われるかもしれませんね。これについては、イギリスが収集しているデータでは基本的に「コロナ感染が認められてから28日以内に亡くなった人」を数えているため、実際よりも多く見えてしまうという現象が起きています。
つまり、極端に言えば、新型コロナに感染してすっかり回復した後に交通事故で亡くなった人も含まれているということ。そして、イングランドの15人に1人がコロナに感染している現状では、このような「コロナが直接の死因ではないのにデータに含まれる」ケースが非常に増えているんです。
というわけで、イギリス政府が公的に勝利宣言を出したわけではないものの、少なからぬ科学者が「イギリスでは新型コロナはもうすぐパンデミック(世界的大流行)ではなくエンデミック(地域的流行)になる」と発言しています。
つまり、通常の風邪や結核、一部地域におけるマラリアなどのように社会に存在し続けるけれども、人々は基本的にふつうの生活に戻れるということ。換言すれば、社会がその病気との共存を許容したということでもあります。
イギリスで新型コロナが無害化したという意味ではありません。たとえばインフルエンザがそうであるように、コロナが大流行する年もあるだろうし、それで多数の死者が出ることもあるでしょう。ただ、全国的なロックダウンを行ったり、国民の大半に毎年ワクチン接種を促したりするような事態には今後はならないだろうということ😌
ただし、このような楽観的な見方が覆される可能性はゼロではありません。それは、これまでよりも強毒化した変異株が現れた場合で、その可能性はそれほど高くはないものの除外はできません。また、発展途上国などのワクチン接種が行きわたっていない国が多数ある限り、世界的に状況が終息するのはまだまだ先というのが共通した見方です。
ともかくも、イギリスの2022年の見通しは非常に明るいものになってきました…!!
オミクロン株に対しても、ヨーロッパ他国が警戒して規制を強化する中で、無謀としか思えないノーガード戦法を繰り出していたイギリス(笑)。先に述べた通り人手不足などは本当に深刻ですが、「でも、行動制限はほぼなしで何とかなってる!」という状況です🤣
何でもやってみないとわからないというか、ワクチン接種も世界で一番乗りだったし、決して守りに入らずリスクを取り続けたイギリスはある意味ですごいと感じました。
しかし、政治家よりも誰よりも胆力を見せたのは医療従事者ではないでしょうか。パンデミックになってから多くの医療現場はまさに戦場と化し、壮絶なバトルは今この瞬間も続いています。そんな彼らに感謝の気持ちを示すために、ブリストルのある病院では「Thank You Week」を開催中。スタッフの元にカードやオンラインで続々と感謝のメッセージが集まっています💌✨
他にも「アート&デザインの国」であるイギリスでは、パンデミック下の生活に関連したアート作品が展示されたり…。
または「チャリティーの国」として、ロックダウン中に店舗を閉じざるをえなかった慈善団体を支援すべく、イギリス人俳優マイケル・シーンが率先して寄付を行ったりと、イギリスはパンデミックにもめげずイギリスらしいパワーと魅力を発揮し続けています。今までも、そしてこれからも💓
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