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果たして前世療法はスピリチュアルか
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前世療法をしていると言うと、見開いた目をキラキラさせて喜ばれることがある。
「『友達がセラピーで前世を見てもらった』って言ってました。私も見てもらいたいです!」。そう言ったかと思えば、水を得た魚のように「私は占いが好きでこの間も先生に見てもらって...!」とか、「霊媒師の人に霊視してもらったんですよ!」と話し始める。
頬と口角を持ち上げて、内心「僕のセラピーはスピリチュアルでは全くないんだけど。」と思いながら話を聴いている。
確かにセッションではその人の前世イメージが確認できる。「前世が確認できる?やっぱりスピリチュアルじゃん」と思う人もいるかもしれないが、前世の存在自体、一言で言えばバウムテストに過ぎない。
バウムテストは一本の木を描くことで精神状態やパーソナリティーを検査するテスト。よく心療内科で使われ、心理士が分析する。
つまり、一本の木や前世イメージは"今世の現在の"精神状態やパーソナリティーのメタファーということ。
セラピストはクライアントと一緒にメタファーを確認しながら、悩みの原因や改善のヒントを探り、実現のための暗示を潜在意識にプログラムする。
ヒプノセラピストがスピリチュアルカウンセラーを名乗り「前世が確認できるのよ」「これが本当のあなたの前世なのよ」などと言い始めたら、ぶった斬っていい。これではバウムテストで木を描かせ、「これであなたは満足したでしょう」と腰に両手を当てて仁王立ちする臨床心理士と同じだと思う。
「トラウマに関わる前世に戻ってください」と誘導すると、高い確率で前世の記憶を語り出す。
でも重要なことは、前世療法はトラウマを癒すために行うものであって、前世自体を確認するためにあるものじゃない。
興味本位で前世を確認するものだと思っている人は少なくないし、そればかり協調するセラピストもいる。
本来のヒプノセラピーの立場は、クライアントの問題を解決できるかどうかが重要なのではなくて、前世イメージはあくまでツールなのだ。
前世療法の第一人者のブライアン・L・ワイス博士も生前にこう語った。
『前世か前世でないかを議論する以前に、クライアントから出てきたドラマは、トラウマの基になっているメタファーであることは間違いない。』
...
「『友達がセラピーで前世を見てもらった』って言ってました。私も見てもらいたいです!」
今一度聞きたい。
「それで、どうなりたいの?」