見出し画像

資格は必要か。その2

その1では、資格には2種類あり、①持っていないと仕事が出来ない資格と、②持っていなくても仕事は出来るが、持っていれば有利な資格、があると綴った。

そもそも、求人に「あれば尚可」程度の資格なら、なくてもいいのに、何故記載するのか。少なくとも、私の経験から言えることは、

ホントは持っているを採用したいけど、応募条件のハードルを上げると、応募が少なくてなってしまうから

その反面、資格を持っているから、仕事が出来るという訳でもない。それは、学歴も同じことが言えるが、”いい大学”を出た人みんな、仕事が出来て、出世しないことは、明らかだ。誰しもが、そういう人の顔が一人や二人浮かぶだろう。こうして企業側は、応募の間口を広くして、たくさん応募してもらい、その中から”いい人”を選ぼうとしている。

しかし、だからといって資格を持っていないからと、臆することはない。持っていないなら、「これだけ実務が出来る」という証明をすればいい話だ。

例えば、経理・財務の仕事では、簿記やファイナンシャルプランナー、公認会計士。これらは、”経理・財務の仕事に必要な用語、業務の流れやそれに関連する法律を最低限知っている”という証明に過ぎない。だが、資格がなくても、長年、経理・財務業務に携わっていれば、それらの知識はすでに持っている。むしろ、テキストや試験に出ない想定外の問題に対応し、解決した経験があれば、それは企業にとっては、”即戦力”としての大きな魅力だ。

したがって、もし資格がない場合は、どんな業務を行ったか、詳しく書けばOKだ。よく”月次決算業務”とか"グループ会社財務調査業務"と、小ざっぱりとした、まとまった言葉で職務経歴書に記載する人がいる。これは実にもったいない。確かに、今更自分の業務の詳細を書くのは面倒だし、同じ業務をしている人なら「わかるでしょう?」と思うかもしれない。だが、企業によって、月次業務の扱う数字が、100万円単位か、100億単位か、規模は様々。グループ会社は、100社か、海外を含めて50社か、それにより、業務のプロセスは結構違う。また、業務を一人でやっているのか、チームで担当を分かれているのか、これも実は企業により千差万別なのだ。この手のことは、社外にあまり情報が出ないので、「みんな同じでしょ」という誤解がある。

資格はないけれど、業務経験に自信があるならば、

5W1H*を使って、経験業務を詳細に書くべし

念のため、5W1Hを下記に追加しておきます。

*When:いつ、Where:どこで、Who:だれが、What:何を、Why:なぜ、How:どのように

追記:kao1248さんの画像を使わせていただきました。ありがとうございました。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

「人生経験の引き出し」がいっぱいあります。何か悩み解決のヒントになる話が提供できるかもしれません。