退職理由って、正直に言った方がいい?その2
前回、まずは「退職したこと自体への罪悪感をなくそう」という話をした。そうは言え、企業側はどんな理由が必ず聞くから、何と説明するか、考えなくてはならない。結論から先に言うと、
理由そのものもよりも、理由を説明している態度
の方が、面接官は意外と見てる。長々と、退職の経緯を説明していると、単純に「話が長い」「要領を得ない」「表情が暗い/怖い」という印象が強調される。どんな状況だったか、どんな気持ちだったかなんて、ほとんど気にしていない。むしろ、色々説明されると、ツッコんで聞きたくなるし、ボロも出る。だから、
あっさり、短く、言い切る
が、鉄則だと思う。これまで、多くの人に面接をしたが、ある人が「もう、今の会社でやり切ったので」と答えた時、その潔さにあっけにとられ、「あっ、あっ、そうですか」と、それ以上、退職理由を聞く気になれなかった。そんなものだ。
嫌な上司に仕事を丸投げされ、心身ともにボロボロになって辞めたとする。「仕事が忙しく、心身ともに疲労がピークになった時、”もっと人生の充実感が感じられる生活をしよう”と決め、転職活動をしています」ぐらいで問題はない。そのあとに、持っている経験やスキルが何か、目指すキャリアが、応募した企業や求人とどうマッチしているか、説明できれば完璧だ。
中には、「忙しいってどれくらいだったの?」「充実感って何?」と、細かいことを聞く人もいるだろう。そんなネチネチした人がいる会社で、充実感は感じられない。こちらからお断りすればいい。もっと、他の仕事はある。
誰だって、”積極的な嘘”は、出来ることならつきたくはない。だから、退職した理由を、”言い訳”にして、なんて相手に納得してもらうか、考え込んでしまう。退職の理由なんて、人に理解、共感なんていられなくていい。あなたは、あなたなりの理由があり、自分の身を守るため、その会社とお別れした行動に、堂々としていればいい。
追記:ashikariさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。
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