退職。次のステップへ。
4月に入ると私の働く飲食店の客数も激減。
かつては300店舗ほどあったフランチャイズの中でも
No1の売り上げを誇っていた当店の
売り上げも10%まで落ち込んだ。
人員を削減、食材の発注も最小限に抑え、
時短に切り替えての営業…。
店を開くたびに赤字が広がっていき、
最初は楽観的だった従業員も
「やばくね?」と当然なってくる。
4/17
店長から相談を受ける
「社長から休業要請が来た。明日で一旦休業だ。」
4/18
「19日より臨時休業致します」
張り紙を出し、予約の入ったお客様に謝罪の電話、
常連のお客様にも電話をする。
「落ち着いたらまた再会するのでよろしくお願い致します」
「楽しみに待っているよ!」
4/20
社員のみで片付け。
この時は珍しい長期休暇ができた。
身体をしっかり休めるぞ~。
でもそんなに休んだら行きたくなくなるなぁ。程度に思っていた。
5/7
社長に呼び出される。
実は6月末でコロナに関わらず、
社員としては退職の予定だった。
店長に
社長に会うついでに退職届も持ってくるように
と言われていたので準備。
「社長、お世話になりました」と辞表を渡す。
「うん。お疲れ様。これはこれで受け取ります」
これはこれで?
「で、本題なんだけど、…閉店ってことで」
ついこの間まで閉店のつもりはない。
絶対に再開するから安心してくれと聞いたが…。
まぁ仕方ない。
「他の従業員も6月で会社都合で解雇ということで」
オレも辞めるって言わんかったら良かったー!
自己都合になるやん!
「社長、わがままな相談ですが、
私も会社都合でというわけにはいきませんか」
「君に言われたら断れないね。よくやってくれたからね。わかったよ」
ずるいけど色々完璧タイミングだった!
とはいえ、寂しさはある。
目標のひとつとして、
社員もやめ、バイトもやめてから
半年くらいして店に行き、
「お店やめてほんとに大丈夫なの?早く戻ってきてよ」と言われ
「いやいや、予想以上に順調過ぎてそんな暇ないわ」と
こーゆーやりとりしたかったのだけどなぁ。
思ったより生活が儘ならず「やっぱり働かせてぇ」
と、泣きつける場所がなくなった。
退路は断たれた。排水に陣というのもワクワクするのでヨシ!