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バスケの話

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#エッセイ

好き好き大好き超愛してる

好き好き大好き超愛してる

愛は祈りだ。

表題は作家・舞城王太郎氏の傑作のタイトルです。むせかえるほど甘くてメロウでかなしい本。

冒頭の言葉、愛は…の意味は、私にはまだ少ししかわからない。これは恋愛小説なのだけれど、私にとっての恋愛はとっくに家族愛になってしまった。

では愛は無いのか。

そうでもないと思うんだよね。愛してる、にはもちろん、ふしだらさとか、情慾とか、嫉妬とか、そういう不埒で熱いものもあるけれど、それとは

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私のお月様

私のお月様

「私の」という使い方はまあまあ過去に物議を醸し出して、それは私は私の推しを「俺の天使」って呼んでいるのですが、そうしたら「誰かのものなわけ?云々」などなど2年くらい叩かれたような…。

面倒くさく書くと、このときの私「の」は助詞・所有格ではありますが、「私のもの」というよりは「私にとっての」という意味を多く含んでいます。…というか、マイエンジェルはマイエンジェルなんだよね…

暗澹たるニュースばか

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Love,Basketball.

Love,Basketball.

つらい夜はいつも楽しかったことを思い出すことにしている。そうやっていつも凌いできた。そうやって、布団をかぶってどうにか朝を迎えて、繰り返して凌いだ。

10年前、私は娘をお腹に宿していたが、発覚時から重症の悪阻で何ヶ月も寝たきりだった。現実に耐えられる自信がなく、何度も目の前の道路に横たわろうか、近くのビルから飛び降りようか、と思う気持ちがあった。そのときに少しでも今を忘れられるものをと思い、バス

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奇跡

奇跡

好きなチームに、好きな選手がいる時間は奇跡です。

私は、スポーツに於いてひとつのチームにずっと所属して引退する、というフランチャイズプレーヤーの存在には、拘っていません。もちろんそれはとっても素敵なことなのですが、それだけに気持ちが縛られているわけではないのです。

バスケットボールにも、契約満了の報告の季節がやってきました。今シーズンも、私の好きな選手にも、遅かれ早かれアナウンスがあるのでしょ

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体育館とTシャツと私

体育館とTシャツと私

バスケットボール観戦をすると、Tシャツが増えます。冬でも汗ばむこともあるので、使い勝手は悪くはないけれども。

私は毎年、好きな選手が所属するチームの、

チームTシャツ
選手個人のTシャツ

の2種類を入手することにしています。チームが毎年変わるので、毎年、新しいものを。ほんの少しでも、チームの売上や、個人Tシャツの売上になったらいいなぁ、と思っています。

できたら、サインを頂きたいな…とは思

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息子のラスト・ダンス

息子のラスト・ダンス

我が息子は中学3年生です。
本来なら引退試合のある時期ですが、全て無くなりました。
それでも、今月からやっと部活が再開しました。丸4ヶ月、休止していたのでした。

今日は息子とバスケットボールの話をします。

私は、息子を産む以前からバスケットボールが好きなのですが、それを彼に分かるようにはしていませんでしたし、彼にバスケを勧めることはしませんでした。

ただ、赤ちゃんの時に与えていたゴムボールは

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B3開幕によせて

B3開幕によせて

懐かしい写真を振り返るばかりの日々でした。まあ意味なんてないんですけど。

私が最後に好きな選手を観に行けたのは昨年の2月初頭でした。

あれからほぼ、一年が経とうとしています。
一瞬だけB1島根にいたけれど、それはすごくいい夢を見ていたような時間で、世情に負けて私は行くことを諦めていました。

俗に言う「推しのバスケ」以外の救いを、この一年の間で私は探すことができていません。

久々に野球もサッ

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