【アート展感想】天王洲・ライゾマティクス個展と工芸的美しさの行方
天王洲では7月15日までアートウィークが開かれている。
別な展示を見たついでに立ち寄った2つのギャラリーの展示をご紹介。いずれも無料。
会場は、TERRADA ART COMPLEX Ⅱ
(東京都品川区東品川1丁目3 2)
ちなみに、最寄りの天王洲アイル駅は、浜松町駅からモノレールで5分程度。りんかい線では大崎駅から8分程度。天王洲アイルから会場までは徒歩10分弱。
1. ライゾマティクス 個展「Rhizomatiks Beyond Perception」
先に作品を見て、有機的なようでデジタルな印象、という見たことのないタイプで惹きつけられた。例えばこちら↓。山や川の風景のようにも見えるけど、何かがモチーフなのかなど釈然としない。
その後展示テーマを見ると、「生成される画像の価値とは何か?」という問いを投げかけていて合点。そしてAIモデルデータを売るという試みが面白い。(価格は確認せず)
これだけ簡易に画像生成できるようになり、ライゾマティクスが制作した画像を読み込んだAIモデルデータがほしいか、というと欲しくはない。とはいえ、この試みはオリジナルとは何か、といった問いにも関連するのだろう。どんな人が買うのだろうか。
会期は9月28日まで。
2.工芸的美しさの行方ーうつわ・包み・装飾
伝統的な工芸技法や材料を基点とし、現代アートの表現やコンセプトを持つ10人のアーティストの作品を展示。以前21世紀美術館で見た佐々木類さんのガラスの作品が素晴らしかった。植物の形状をガラスにとじこめた作品で、幻想的な美しさが魅力。
入口すぐに展示されている石塚源太さんの漆の作品は、漆のつるんとした表面と金平糖のような独特な形状が印象に残る。
会期は7月16日まで。
3.終わりに
天王洲はアートな街を標榜しており、街中にもパブリックアートや壁面が散りばめられている。マップ片手に散策してはいかがでしょう。